プラごみ基金、三菱ケミなど参加
日本経済新聞 2019年1月17日
三菱ケミカルホールディングス、住友化学、三井化学は17日、プラスチック問題の解決に向けた基金「AEPW」に参加すると発表した。AEPWには世界各国から30社近くが集まり、5年間で総額15億ドル(約1600億円)をプラスチックごみ削減の取り組みに投じる考え。世界中で高まる環境意識に配慮し、プラスチック問題の抜本的な解決に化学業界が本腰を入れる。
Alliance to End Plastic Waste」(AEPW)
AEPWは、プラスチックの製造から廃棄物処理に至るまでの製品ライフサイクルに携わるグローバルな企業からなるNPOで、1月16日に発足しました。発足時点で、欧米、東南アジア、アフリカ、中東地域から約30社が参加しています。AEPWは、現代社会のさまざまな場面において有用な材料であるプラスチックについて、環境への排出の抑制・防止を推進するため、「持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)」*などとも連携しながら、今後5年間で、総額15億米ドルを投資し、主に4つの取り組みを推進する計画です。
<AEPWが掲げる4つの取り組み>
廃プラスチックを適切に管理し、リサイクルを促進するための基盤構築 プラスチックのリサイクルや再資源化を容易にし、使用済みプラスチックから価値を生み出す新技術の開発 政府機関、企業、地域社会が廃プラスチック問題に取り組むための教育と対話の実施 河川など廃プラスチックが蓄積し、陸上から海洋に流出する場所の浄化 AEPW参加企業一覧(全28社)BASF, Berry Global, Braskem, Chevron
Phillips Chemical Company LLC, Clariant, Covestro, Dow, DSM,
ExxonMobil, Formosa Plastics Corporation, U.S.A., Henkel, LyondellBasell, Mitsubishi Chemical Holdings,
Mitsui Chemicals, NOVA Chemicals, OxyChem, PolyOne, Procter & Gamble, Reliance Industries,
SABIC, Sasol, SUEZ, Shell, SCG Chemicals, Sumito
mo Chemical, Total, Veolia, Versalis (Eni).
2019年01月17日プラスチック廃棄物問題解決に取組むグローバル・アライアンス
「Alliance to End Plastic Waste」への参画について
2019年01月17日
廃プラスチック環境排出低減を推進する国際的アライアンス「Alliance to End Plastic Waste」に参加