建設イメージ 「豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業」より
■ 豊橋市で1日から生ごみ分別収集
中日新聞 2017年3月31日
豊橋市は四月一日から、生ごみの分別収集を始める。これまでの「もやすごみ」のうち、食品ごみや残飯などを専用の黄色の袋に入れて捨てる。収集日は「もやすごみ」とは別に週二日あり、水切りネットごと捨てられる。
「専用ごみ袋や密封式のごみ箱の売れ行きがすごく、追加発注をかけ続けている状態です」。約一カ月前に特設コーナーを設置した豊橋市野依町のイオン豊橋南店で、担当者が話した。
四月から変更するのは生ごみやビン、カンの収集方法のほか、ゴミの収集回数、収集日。中でも力を入れるのが、生ごみの分別だ。佐原光一市長の肝いりで、バイオマス資源利活用センター(同市神野新田町)で十月から本格化する再生可能エネルギー計画がうまくいくかどうかを左右する。
市は昨年九月から、約五百五十回の説明会を開いた。計画は、回収した生ごみをバイオマス資源として下水汚泥などと発酵処理し、発生ガスを発電に利用する。市はゴミの焼却費減や売電により二十年間で約百二十億円のコスト減を見込む。
市環境政策課の担当者は「内袋に入れてから指定袋に入れてもらうと臭い漏れは防げる。手間は増えるが、環境保護や資源の再利用に協力してほしい」と話す。センターの機械の故障原因となるため、新聞紙などにくるんで捨てないよう呼び掛けている。
ビンやカンは、専用ボックスでの収集からゴミ集積場での収集に変わる。「プラスチック(資源)」の表記が「プラマークごみ」に変わり、ペットボトルとともに週一回の回収から二週に一回に変わる。 (五十幡将之)
豊橋市バイオマス資源利活用施設整備・運営事業では、未利用バイオマス資源のエネルギー利用を行うため、PFI手法により中島処理場にバイオガス化施設を整備します。
下水道汚泥、し尿・浄化槽汚泥及び生ごみを中島処理場に集約し、メタン発酵により再生可能エネルギーであるバイオガスを取り出します。
バイオガスは、ガス発電のエネルギーとして利活用します。また、発酵後に残った汚泥は、炭化燃料に加工してエネルギーとして利用します。
※本事業の取り組み状況についてはこちらのページをご覧ください。
下水道汚泥、し尿・浄化槽汚泥、生ごみをメタン発酵処理し、発電します。
販売量:680万kWh/年 一般家庭換算:約1,890世帯分
メタン発酵後の汚泥も炭化燃料にすることで完全エネルギー化を実現します。
温室効果ガスの削減下水道汚泥や生ごみをメタン発酵処理することで温室効果ガスを削減します。
処理コストの削減下水道汚泥や生ごみを集約しメタン発酵処理することで処理コストを削減します。
事業スケジュール 太陽光発電設備 1.995MW
約472m3/日
内訳 下水道汚泥 約351m3/日 し尿・浄化槽汚泥 約121m3/日 生ごみ約59t/日
主な設備の機能と能力区分
機能
能力(受入量)
(1)
し尿・浄化槽汚泥
濃縮設備
し尿・浄化槽汚泥を機械で濃縮します
121m3/日
(2)
生ごみ受入・前処理設備
生ごみを破砕・分別し、
発酵不適物を除去します
59t/日
(3)
下水道汚泥濃縮設備
下水道汚泥を機械で濃縮します
1,325m3/日
(4)
メタン発酵設備
汚泥を微生物の働きにより分解し、
バイオガスを生成します
発酵槽
5,000m3×2基
(5)
バイオガス利活用設備
(ガス発電設備)
バイオガスを利用し、
発電を行います
ガスホルダ 2,000m3
発電機 1,000kW
(6)
汚泥利活用設備
(炭化設備)
発酵後汚泥から水分と臭気を除去し、
炭化燃料に加工します
53t/日
処理フロー名称
構造・規模受入前処理棟
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上2階 延床面積 3,012.7m2汚泥棟
鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造) 地上2階 延床面積 1,216m2メタン発酵槽
鋼板製 5,000m3 × 2基 直径21m×高さ18.3mガスホルダ
鋼板製 2,000m3 × 1基 直径15.5m×高さ17.3m洗車棟
鉄骨造 地上1階 延床面積 133.8m2 施設の配置図工事状況




