■ 太陽光発電所 敷地でスラグ使用 撤去を検討 安中 /群馬
毎日新聞 2016年7月2日
大手鉄鋼メーカー「大同特殊鋼」(名古屋市)の渋川工場から出た鉄鋼スラグに環境基準を超える有害物質が含まれていた問題 で、安中市小俣の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の敷地で、このスラグが使われていたことが分かった。事業会社は撤去を検討している。西毛地域の工事 でスラグ使用が発覚したのは初めて。
この施設は、電気事業会社「クリーンエネルギー研究所」(東京)が運営する「ビッククリーンエネルギー安中発電所」(2013年4月稼働)。事業会社に よると、敷地内の太陽光パネル周辺の作業車両が通る道路で、スラグを含む混合砕石が使われていた。検査した7カ所中6カ所でフッ素の溶出量が環境基準を超 え、最大6・5倍だった。
表面に敷かれた砕石は厚さ50センチほどあるが、全量撤去する方針で、費用負担や地下水調査について大同と協議する。
地元の業者が佐藤建設工業(渋川市)から再生砕石を仕入れ、工事に使用したという。
この問題を巡っては、県警が4月、大同や佐藤建設工業を廃棄物処理法違反の疑いで前橋地検に書類送検している。【尾崎修二】
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