■西尾の工場からダイオキシン /愛知
毎日新聞 2016年7月2日
県は1日、西尾市の自動車部品メーカー、碧海工機ダイカスト工場の排出ガスから国の基準値の4・9倍のダイオキシンが検出されたと発表した。
県環境活動推進課によると、基準値を超えたのはアルミニウム合金を製造するため稼働中の溶解炉2基のうち1基。直ちに健康被害が出るレベルではないが、同社は自主的にこの溶解炉の稼働を停止し、原因究明を急ぐ。県も適切な改善が図られるよう指導する。
愛知県 平成28年7月1日(金曜日)発表
本日、碧海工機株式会社から愛知県西三河県民事務所にダイオキシン類測定結果の報告があり、ダイカスト工場(西尾市)のアルミニウム合金の製造の用に供する溶解炉(3号炉)の排出ガス濃度が、法の排出基準を超えていることが判明しました。
なお、事業者は自主的に当該溶解炉の稼働を停止しました。また、排出基準を超過した原因を究明し、改善対策を実施することとしています。 1 事業場の名称及び所在地 (1)事業場名
碧海工機株式会社ダイカスト工場
(2)所在地
西尾市寺津町五の割横道西1 2 報告内容 (1)特定施設の名称
アルミニウム合金製造の用に供する溶解炉(3号炉)
(2)特定施設設置年月日
平成24年7月26日
(3)測定年月日
平成28年5月30日
(4)報告年月日
平成28年7月1日
(5)排出ガス測定結果
4.9ng-TEQ/m3N(排出基準 1ng-TEQ/m3N) 注1:ng(ナノグラム):10億分の1グラム
注2:TEQ:ダイオキシン類は異性体が多く毒性は異性体ごとに異なるため、異性体の中で最も毒性の強い2,3,7,8-TCDDの量に換算した値として表していることを示す。 3 今後の対応 事業者は排出基準を超過した原因を究明し、改善対策を実施する予定です。
県としては、事業者に対し、適切な改善が図られるよう指導していきます。