■ 内部被ばくと土壌汚染「関係ほぼない」 坪倉氏ら研究チーム論文
福島民友 2016年7月1日
東京電力福島第1原発事故に伴う南相馬市民の内部被ばく量と、市民の居住地の放射性物質による土壌汚染のレベルを比較した結果、両者はほとんど関係してい なかったとする研究成果を、南相馬市立総合病院などに勤務する坪倉正治医師らの研究チームがまとめた。30日、英国医学雑誌のオンライン版に発表した。
旧ソ連チェルノブイリ原発事故では、周辺の汚染地帯で内部被ばく量は土壌汚染レベルに強く相関すると報告されているが、研究チームは「食品の検査 体制が整備された日本では、土壌汚染があっても高い内部被ばくを生む状況にはないことが示された。チェルノブイリとの決定的な差の一つだ」と指摘してい る。
研究では2013(平成25)年3月~14年3月にホールボディーカウンターで内部被ばく検査を受けた市民7987人のセシウム137の内部被ばくデータと、当時の居住地の土壌汚染のデータを比較した。多くの人は検出限界以下だったため、特別なモデルを用いて分析した。
結果、土壌汚染が1平方メートル当たり1万ベクレル上昇すると、内部被ばく量が1.03倍になるなどの解析結果が得られた。内部被ばく量を踏まえ れば非常に小さなレベルの相関関係であり、研究チームは「内部被ばく量と土壌汚染はほとんど関係しないと言うことができる」としている。
専門的なことはわからないが、、、
こういう調査結果が発表されると、、、
ますます、汚染土の再利用、避難指示区域の解除など、勢いづくのだろう、
もちろん「土壌」をそのまま食べるわけでも,浴びるわけでもないのだが、、
それにしても、だからといって、、、
そのうち、土壌汚染があっても除染もしなくてOKとなるかも?
どちらにしても田畑の除染、野や山の除染はデキズだし、、、
以前、飯舘村のお米の栽培関連で、
田んぼが数千ベクレルのセシウムで汚染されていても、「土壌 の放射性セシウム濃度と玄米中の放射性セシウム濃度の間に は明確な関係 は見られない」という調査結果があったが、、「土壌中の放射性セシウム濃度と玄米中の放射性セシウム濃度の関係 ~ 試験栽培等の結果 ~2015年11月18日」
■飯舘村、住民帰還に向け役場再開 5年ぶり
東京新聞-2016年7月1日
東京電力福島第1原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村は1日、福島市飯野町に移していた役場機能を約5年ぶりに村に戻し、本庁舎で帰庁式を開いた。村は一部を除き、来年3月末の避難指示解除が決定。住民が自宅で長期滞在できる準備宿泊も1日から始まる。
原発事故後の2011年4月22日、村の全域が避難区域に指定。同6月22日、役場機能を福島市飯野町に移転した。14年4月からは復興関連の担当部署など一部が、本庁舎で業務を行っていた。
飯野町の村役場支所では、避難生活を送る村民の行政サービスを継続している。
■東日本大震災 飯舘村で準備宿泊始まる 原発避難、来年3月解除
産経ニュース 2016年7月1日
住民が自宅で長期間滞在できる準備宿泊が始まった福島県飯舘村。周辺には除染廃棄物が入ったフレコンバッグが無数に積み上げられている =1日午後
東京電力福島第1原発事故の避難指示が来年3月末に解除される福島県飯舘村で1日、住民が自宅で長期間滞在できる準備宿泊が始まった。解除まで実施され、帰村した住民からは「5年ぶりに自宅で暮らせる」と安堵の声が上がった。
対象地域は村の大半を占める居住制限区域と避難指示解除準備区域で、2区域の人口は5月末現在、1770世帯5917人。そのうち準備宿泊を申請したのは83世帯193人にとどまるが、村の担当者は「住宅の建て替えや修繕が進めば徐々に増えるだろう」と話している。