1.ごみの流れ
東京市町村自治調査会「多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計」から抜粋
都政新報で、「多摩地域18年度ごみ実態調査/不燃残渣が初めてゼロに/民間への処理委託など進む」の記事が出ていた~
都政新報によると、2018年度、多摩地域の不燃ごみ処理残渣は最終処分場への搬入はゼロとのこと。民間への処理委託が進むと見出しにあるので、民間会社での溶融処理なのかな? 八王子市も、不燃残渣は中央電気工業(株)鹿島工場でおそらく溶融処理、、、
東京たま広域資源循環組合(多摩地域の25市1町)の焼却灰は「エコセメント事業」で資源化されているので、多摩地域の不燃残渣も埋立ゼロだと、、多摩地域の埋立総量はほとんどゼロなのか?多摩地域の二ツ塚処分場の「搬入量の管理計画を設定し、搬入配分量に基づく負担金制度(超過金・貢献禁制度含む)」という方針はすばらしいので、
気になるので、ごみ実態調査概要版で、多摩地域の総埋立量(1,409t)の内訳をみてみると、やはり、東京たま広域資源循環組合に加入していないあきる野市、日の出町、奥多摩町、檜原村の焼却残灰となっていた~
さっそく、東京市町村自治調査会サイトを開いてみると「多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計」が公表されている。
多摩地域30市町村のごみ処理に関する統計書(平成30年度分)です。
完全版は豊富なデータと図表で全54ページ、概要版は18ページにコンパクトにまとめてあります。
本編 多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計完全版(サイズ:4.31MB)
概要版 多摩地域ごみ実態調査 2018(平成30)年度統計概要版 (サイズ:3.15MB)
以下、東京市町村自治調査会「多摩地域ごみ実態調査」から抜粋
ごみの流れとごみ量等の推移
2. ごみ量
2-1.ごみ量の推移
収集ごみ量は0.4%(約4,000t)減少し、持込ごみ量は横ばい
多摩地域の場合は、23区の「区収集ごみ」にあたるのが「収集ごみ」、
そして「持込ごみ」は事業系ごみが大半とはいえ市民も処理施設に持ち込むことが可能、
(23区の「持込ごみ」は事業者のみなので、そこが多摩地域との違いか)
2.ごみ量
2-2.収集ごみ量の推移
2018年度は、前年度に比べ、可燃ごみ量が0.5%(約3,000t)、不燃ごみ量が1.7%(約1,000t)、資源ごみ量が0.4%(約1,000t)それぞれ減少し、粗大ごみ量が5.0%(約1,000t)増加
2. ごみ量
2-3.持込ごみ量の推移
持込ごみ量は、平成21年度以降減少しましたが、平成23年度以降は、ほぼ横ばいの状態が続き、平成27年度以降再び減少しています。平成30年度の総持込ごみ量は、前年度に比べ横ばいでした。
2. ごみ量
2-4.1人1日当たりのごみ量の推移
平成30年度の多摩地域における1人1日当たりのごみ量は、前年度比1.0%(7g/人日)減の726g/人日となっており、順調に減少しています。
3. 資源化量
3-2. 資源化率の推移
平成30年度は、総資源化率が37.3%、ごみ資源化率が32.9%となりました。前年度と比べ、総資源化率は0.1ポイントの減少、ごみ資源化率は横ばいとなっています。
4. 最終処分量
4-1. 最終処分量の推移
最終処分量は、焼却灰をエコセメントの原料に使用するエコセメント化施設が稼動したことにより、平成21年度以降順調に減少しています。平成26年度に再度大幅に減少し、平成30年度は前年度に比べ1.5%(約22t)減となりました。
内訳別に見ると、前年度に比べ、不燃ごみを破砕選別して処分する不燃残さは100%(約115t)減少し、焼却残灰は7.1%(約93t)、増加しました。
調査結果
1.ごみ処理の状況
1-1 ごみ量
●平成30年度の総ごみ量は4,541t減の1,047,781t
多摩地域の平成30年度の総ごみ量は1,047,781tで、前年度より4,541t(0.4%)減少しました。
●可燃ごみが68.6%、不燃ごみが5.6%、資源ごみが22.9%
●1人1日当たりのごみ量は679.0g
●収集ごみが84.7%、持込ごみが15.3%
1-2 ごみ組成
●可燃ごみの約5割弱が紙類・繊維(乾ベース)
多摩地域全体の可燃ごみの組成(乾ベース)は、紙類・繊維が最も多く44.6%となっており、次いで、プラスチック・ゴム・皮革24.8%、厨芥13.5%、木・草9.7%、その他可燃物5.2%、その他不燃物2.2%となっています。
●不燃ごみの約4割弱がプラスチック類(湿ベース)
多摩地域全体の不燃ごみの組成(湿ベース)は、プラスチック類が最も大きく37.3%となっており、次いで、金属17.3%、土砂陶磁器17.2%となっています。
多摩地域のごみ組成(湿ベース)
可燃ごみのプラスチック類(湿ベース):17.5% ←23区:21.24%
不燃ごみのプラスチック類(湿ベース):37.3% ←23区:10.80% (23区 清掃工場の「ごみ性状調査結果(平成30年度)」 )
多摩地域ごみ実態調査では、容器包装プラスチック類の資源化に触れていない。おそらく資源の分類「その他」に含まれているとおもう。また、不燃ごみ中のプラスチック類割合がかなり多い市町村もあるので、プラスチック類が不燃ごみの自治体も多いのだろう。
1-3 処分量
●総ごみ量の75.0%を焼却、24.5%を資源化
●最終処分量は1,409t、1人1日当たり0.9g
2.資源化の状況
2-2 資源化量(ごみ資源化量)
●ごみ資源化量は年間345,016t
1人1日当たりで223.6g/人日
ごみ資源化量(資源ごみからの資源化量+収集後資源化量)は、前年度より
1,383t減少し、1人1日当たりでは1.6g減少しました。
●品目別では紙・布類が38.7%、エコセメント化23.1%
鉄・アルミ類が8.6%、ガラス類が8.6%
ごみ資源化量を品目別にみると、紙・布類が38.7%、鉄・アルミ類が8.6%、ガラス類が8.6%、
エコセメント化が23.1%、その他が21.0%となっています。
2-3 資源ごみ
●資源ごみからの資源化量は年間227,911t
1人1日当たり147.7g/人日
市町村が分別収集した資源ごみからの資源化量は、前年度より1,572t減少し、1人1日当たりでは1.5g減少しました。
●品目別では紙・布類が58.6%、ガラス類が13.0%、
鉄・アルミ類が5.2%
資源ごみからの資源化量を品目別にみると、紙・布類が58.6%、ガラス類が13.0%、鉄・アルミ類が5.2%、その他が23.2%となっています。
3.その他の状況
3-1 ごみ処理手数料
●家庭系の一般ごみは、28市町で有料収集
家庭系ごみで、日常生活から排出される一般ごみは、令和元年6月1日現在28市町で有料収集となっています。
●粗大ごみは、多摩地域全市町村で有料収集
家庭系の粗大ごみは、全ての市町村で有料収集となっており、29市町村で品目別に料金又はポイントを設定、ほかに従量制が1町となっています。
家庭ごみ(粗大ごみ除く)の有料化を実施していないのは武蔵村山市と檜原村のみ
家庭系ごみ・ごみ処理手数料( 1 )
家庭系ごみ・ごみ処理手数料( 2 ) 持込
事業系ごみ・ごみ処理手数料( 1 )
事業系ごみ・ごみ処理手数料( 2 ) 持込