PCB廃棄物の保管状況(平成30年3月31日現在)「表2~表3 [PDF 133 KB]」から
環境省のホームページで「PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果(平成29年度)」が公表されている。
いつも思うのだが、、JESCOの処理の進み具合と連動させたデータベースで、月ごと、年度ごとの処理量と未処理量(保管量)などがリアルタイムで表示できればいいのにと、、、平成29年度、平成30年度と処理は着実に進んでいるはず(?)なのであろうが、、、、
目に見えるほど、,,年々確実に保管量が減ってきていることが読み取れればいいが、、しかし、まだまだ使用中も多い~
届出のないものもどれくらいあるのか、、、これから掘り起こし調査で増えてくるものもあろう、、
環境省 平成31年3月26日
PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果(平成29年度)について
ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法(PCB廃棄物特別措置法)に基づきPCB廃棄物を保管する事業者から都道府県等に対して届出された、平成30年3月31日現在のPCB廃棄物の保管等の状況について取りまとめました。
1.集計の範囲
都道府県等においてPCB廃棄物を保管する事業者から届出のあったPCB廃棄物の種類毎の保管量及びPCB使用製品の種類毎の使用量を集計したものを環境省において全国集計しました。PCB廃棄物の種類は、表-1のとおり分類しました。
表-1 廃棄物の種類及び製品の種類
①変圧器(トランス) ②コンデンサー(3kg以上) ③コンデンサー(3kg未満)
④柱上変圧器(柱上トランス)⑤安定器 ⑥PCBを含む油 ⑦感圧複写紙 ⑧ウエス
⑨OFケーブル ⑩汚泥 ⑪その他の機器等
※PCB 特別措置法に基づく各届出書の記入要領に示す「廃棄物の種類」及び「製品の種類」を簡潔のため整理したもの。
2. 平成30年3月31日現在のPCB廃棄物の保管等集計結果
全国の集計結果を表-2及び表―3に、都道府県単位の集計結果を表-4~表-14に示します。
3.その他
PCB廃棄物の確実かつ適正な処理を計画的に進めていくためには、PCB廃棄物の数量を確実に把握しておくことが重要であることから、都道府県等に対し、引き続きPCB廃棄物特別措置法に基づく届出制度の一層の周知を図り、保管事業場の確実な把握を進めるとともに、PCB廃棄物が適正に保管され、不適正な処理が生じないよう事業者に対する指導、助言の徹底に努めるよう指導を行っていくこととしています。
添付資料
表2~表3 [PDF 133 KB]
表4~表14 [PDF 776 KB]
参考 [PDF 191 KB]
PCB廃棄物の保管等集計結果「表2~表3 [PDF 133 KB]」の但し書きには、、
「表-2及び表-3において、ドラム缶等各種容器にまとめて保管又は使用している場合など、変圧器等(変圧器(トランス)、コンデンサー(3kg以上)、コンデンサー(3kg未満)、柱上変圧器(柱上トランス)、安定器、その他の機器等)が台数又は個数で計上できないもの、PCB等(PCBを含む油、感圧複写紙、ウエス、OFケーブル、汚泥)が重量や体積で計上できないものについては、事業所数のみ計上した。計上されていない保管量及び使用量の詳細は表4~表14を参照されたい。
なお、PCB等については、重量又は体積で計上されたもののうち、体積で計上された分については、1L=1kgとして重量に換算して集計した。
コンデンサー(3kg未満)のうち届出時に台数の情報がなく重量の情報が掲載されているものについては、0.22kgを1台と仮定して算出した。また安定器についても同様に、届出時に個数の情報がなく重量の情報が掲載されているものについては、2.12kgを1個と仮定して算出した。」となっているので、数字に反映されていない保管量・使用量もある。そして未届けのPCB廃棄物も~
「PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果(平成29年度)」をグラフにすると`、、
●高濃度PCB廃棄物 届出事業所数
●低濃度PCB廃棄物 届出事業所数
●高濃度PCB廃棄物 種類毎の保管量・使用量
高濃度 変圧器、コンデンサー、その他機器
高濃度 安定器、PCB油、感圧複写紙、ウエス、汚泥など、
●低濃度PCB廃棄物 種類毎の保管量・使用量
低濃度 変圧器、コンデンサー、その他機器
低濃度 安定器、PCB油、感圧複写紙、ウエス、OFケーブル、汚泥など、
2017年(平成29年)3月末現在の届出状況から廃棄物の分類方法が変わったので、、、
廃棄物の種類も変更、また、「高濃度」と「低濃度」に分類、、
これまでの保管量と使用量の移り変わり、無害化処理が進むにつれての保管量の減少傾向をみていたのだが、、、
ほとんどグラフの意味もなくなってしまったが、、、とりあえず、どんどん減っていく様子を眺めたいので、、、
●高濃度変圧器
●高濃度コンデンサー(3Kg以上)
●高濃度コンデンサー(3Kg未満)
●高濃度安定器
●高濃度PCB油
●高濃度感圧複写紙
●高濃度ウエス
●高濃度汚泥
●高濃度その他機器
●低濃度変圧器
●低濃度コンデンサー(3Kg以上)
●低濃度コンデンサー(3Kg未満)
●低濃度柱上トランス
●低濃度安定器
●低濃度PCB油
●低濃度感圧複写紙
●低濃度ウエス
●低濃度OFケーブル
●低濃度汚泥
●低濃度その他機器
2016年(平成28年)3月末現在までの届出状況推移
これまでの「PCB廃棄物の保管等の届出状況」をグラフにした~
ほとんど意味はないのだが、単純に、使用中が保管中に移り、保管中が処理完了と、明確に数字で追えないのが残念、
おおまかな、処理されたであろう推移は分かるので、、、しかし、確実にそれらは処理されたといえるのかどうかは?
また、機器によっては、年々届出数が増えてきている様子も分かる。こんな状態で、処理期限間近になって、どっと未処理の機器が出てきても、もう処理期限の延期はできない、、届け出のない機器、不法投棄される機器,不適正処理される機器、あまりにも長い保管期間がもたらした顛末は、、、
●高圧トランス
処理は進んで保管量も減っていたが、平成27年度は使用中が増えている~
●高圧コンデンサ
処理は進んで保管量も減っている~
●低圧トランス
●低圧コンデンサ
●柱上トランス
平成25年度の柱上トランスは、これまで届け出漏れか?
使用中は電力会社ひとくくりで記載しているので、どこの地域のものかは不明
東京分は、柱状トランスの保管中が8,445台となっているが、、、
東京電力の柱状トランスが残っているのだろうか?
JESCO東京事業所の低濃度PCBの処理はとっくに終了したのに、、、
●安定器
順調に処理が進んでいるのだろうか?
●PCB 抜油したもの?
●PCB含む油
●感圧複写紙
●ウエス ウエス保管量も増えている、26年度は処理が進んだのか? 低濃度認定施設?
●汚泥
●その他の機器等
微量PCB汚染廃電気機器等はその他の機器等に含まれている。
まだまだ届出は一部に限られているのか、その機器に微量PCBが含まれているかどうかの分析も実施していないのが実情であろうか?!
微量PCB汚染廃電気機器等の推定台数は~
トランス等コンデンサ:約160万台
柱上トランス:約291万台
OFケーブル:約1400km
☆環境省「微量PCB汚染廃電気機器等について」より
重複している事業者も多いだろうが~
●PCB廃棄物の保管事業所数・使用事業所数(平成20年3月末から28年3月末の比較)
●PCB廃棄物の保管事業所数・使用事業所数