23区の区別ごみ量、千代田、中央、港、新宿、渋谷は、事業系の「持込ごみ」が50%以上を占めている。又、千代田区など、「区収集ごみ」といえども、有料のごみ処理券を貼ってだす事業系ごみも多く、家庭系のごみは、平成21年度の推計では、区収集と持込ごみを合わせた全体の11%のみとしている。
区別のごみ量
グラフ中のごみ量は、区収集ごみ量は、東京二十三区清掃一部事務組合清掃事業年報から、区別「持込ごみ量」は、清掃一組予算書「特別区分担金納付額等」の持込ごみ量相当分「持込ごみ量」を充てて作成した。
持込ごみ量
清掃一組の清掃事業年報は、事業系の持込ごみに関しては「臨時持込ごみ」のみが区別ででている。継続の「持込ごみ」に関しては23区の一括表示となっている。これは、持込事業者が、23区をまたがって収集・運搬をして混載しているため、清掃工場搬入時に、ごみ計量器で区別にカウントできないということで あった。
しかし、平成22年度予算の分担金算定からは、23区は「区別持込ごみ量算定分科会」で、平成20年度ごみ量から持込ごみの区別割合を出しているので、その区別の持込ごみ量から清掃一組予算の分担金の算定をおこなっているようだ。(それまでは、人口割による分担金算定)
23区の「区別持込ごみ量算定分科会」では、区別持込ごみ量を実績報告書を使用したごみ量から積算している。どの程度の精度を極めているかは皆目分からないが、区別のごみ量を知るには、この数字しかないので貴重な数字である。とりあえずの傾向は間違いなくつかめると思う。
●23区別 ごみ量推移(区収集+持込)
「区収集+持込」だと、区収集ごみの減量効果で、全体のごみ量もなんとか減少あるいは横ばい状況になっているが~
●23区別 ごみ量推移(区収集ごみ)
いずれの区も人口は増加しているものの、各種ごみ減量施策の効果か家庭系のごみ量はなんとか減少に、
●23区別 ごみ量推移(持込みごみ)
事業者向けに、紙類のオフィス町内会方式などで資源化にも力は入れている区もあるが、、
それでも持込ごみは増加傾向にある~ 特に、港、新宿、渋谷、豊島と事業系ごみは増加が著しい
●各区別ごみ量推移(区集+持込)
◇千代田
◇中央
◇港
◇新宿
◇文京
◇台東
◇墨田
◇江東
※江東区は、23区中最も人口増加の激しい区,まだまだ続きそう。
◇品川
◇目黒
◇大田
◇世田谷
◇渋谷
◇中野
◇杉並
◇豊島
豊島区は、23区で唯一の「消滅可能性都市」896自治体に入ったが~
◇北
※23区中最も「少子化」「高齢化」「人口減少」が顕著な区らしい~
◇荒川
◇板橋
◇練馬
◇足立
◇葛飾
◇江戸川
◇23区合計
23区の「清掃負担の公平」、この負担の調整額算定での「持込ごみ量」が分担金の算定にも使われるのだが、、
区別の持込ごみ量は、清掃一組の事業年報にも書かれていないので、この数字しか参考にするものがないのが現状、
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■「清掃負担の公平」による負担の調整額について
1 負担の調整の概要
○自区内の発生ごみ量に一定のごみ量を加算したものを、各清掃工場の「一定の処理基準」とする。
○「一定の処理基準」において処理出来ないごみ量に1トンあたり1,500円を乗じた額を、負担の調整総額とする。
○負担金は、年間の処理量が一定の基準に達していない区と工場未設区が負担する。一定の基準に達していない区は達していない割合に応じ、工場未設区は自区内発生ごみ量に応じて負担する。
○負担金を受け取る区は、一定の処理基準を超えて処理している割合に応じて受け取る(当初受取額)
○清掃工場建替え期間中の区、建替工場の試運転期間のある区、及び一定の処理基準が清掃工場の年間処理能力を超えている区は、負担金の一部を免除する。免除額は、調整額を受け取る区で調整する。(免除分負担額)
○当初受取額から免除分負担額を控除した額が、実受取額となる。
○負担方法は、清掃一部事務組合分担金と相殺して行う。
2 平成29年度調整額の算定結果
(1)調整総額
244,377.12t×1,500円=366,565,684円(≒366,565,000円)
(2)免除額
区名 免除理由 免除額(円) 備考
杉並 工場建替え 28,602,000円 半額免除
練馬 工場建替え試運転期間 4,888,000円 半額免除
豊島 処理能力超過 396,000円 処理能力を超える938.03t分を免除
江戸川 処理能力超過 4,340,000円 処理能力を超える10,284.21t分を免除
合計 38,226,000円
(3)調整額の受取区
各区のごみ減量の努力は?
いずれも家庭系のごみ減量施策、、、事業系に関しては、あまりみえてこない、
◆23区清掃工場 区収集・持込 搬入内訳◆
平成27年度は約35%が事業系の持込ごみとなった。
23区 平成27年度の資源回収量 ~平成27年度清掃事業年報(リサイクル編)より~
●23区 資源回収実績(行政回収) 区別 (平成26年度)
●23区 資源回収実績(ピックアップ回収) 区別 (平成27年度)
各区ともがんばっていますね、、、
練馬区が始めた頃は、,,そこまでするかと思ったものだが、、、
拠点回収を増やしても、ごみに出してしまう区民も多い
しかし、,みすみす焼却や埋め立てはしないという取り組み、