環境省「国直轄による福島県における災害廃棄物等の処理進捗状況」より
環境省の放射性物質汚染廃棄物処理情報サイトで、平成29年2月3日現在の国直轄による福島県における災害廃棄物等の処理進捗状況が公表されている~
対策地域内廃棄物処理 (国直轄)(平成29年2月3日現在)
○ 「福島県の災害廃棄物等の処理進捗状況についての総点検」(平成25年9月10日)を踏まえ、対策地域内廃棄物処理計画(以下「処理計画」という。)の見直し(平成25年12月26日)を行い、処理計画に基づき災害廃棄物等の処理を実施中。
○ 平成27年度までに、帰還困難区域を除いて、津波がれきの仮置場への搬入、特に緊急性の高い被災家屋等の解体・仮置場への搬入、帰還の準備に伴って生じる家の片付けごみの一通りの回収について完了。
○ その他の、被災家屋等の解体及び継続的に排出される片付けごみの回収については、引き続き対応しているところ。
災害廃棄物等の仮置場への搬入は、平成28年12月末時点で、約120万トン完了(うち、約20万トンが焼却処理済、約51万トンが再生利用済)。搬入された災害廃棄物等は可能な限り再生利用を行っている。種類別の処理の状況は次のとおり。
(1)津波による災害廃棄物の処理
○ 平成28年3月に、帰還困難区域を除いて津波がれきの撤去と仮置場への搬入を完了。搬入された廃棄物は、重機等により破砕・選別処理を実施。
(2)被災家屋等の解体撤去
○ 被災家屋等の解体関連受付・調査を行い、順次解体撤去を実施中。解体撤去申請は約10,000件受付済であり、解体工事公告済は約8,700件、うち、解体撤去済は約5,300件。
(3)片付けごみの処理
○ ステーション回収や戸別回収訪問を行っており、戸別回収については、希望者と日程を調整の上、回収を実施。
国直轄による福島県における仮置場と仮設焼却施設の設置状況(平成29年2月3日時点)
(1)仮置場の確保状況
○ 当面必要な仮置場25箇所において供用開始済(うち4箇所においては原状復旧済)。
○ 仮置場における、環境モニタリングデータを公表中(※1)。
(2)仮設焼却施設の設置状況
○ 9市町村(10施設)において仮設焼却施設を設置することとしている。うち、7施設は稼働中、1施設は建設工事準備中、1施設は処理完了、1施設は今後着工予定。
○ 仮設焼却施設における、環境モニタリングデータを公表中(※1) 。
(※1) 環境省放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト <http://shiteihaiki.env.go.jp/>
仮設焼却施設の設置状況
仮設焼却炉の処理能力、事業者名(契約金額) (進捗状況) 災害廃棄物等推計量(t) 処理済量(平成28年8月末時点)
※契約金額は仮設焼却炉の建設+処理業務・履行期限等によりそれぞれ異なる詳細は、調達情報を参照のこと
※処理済量については、除染廃棄物も含み、()内はうち災害廃棄物等の処理済量
・川内村 村内の災害廃棄物、片付けごみ
7t/日 日立造船(約29億円) 履行期限:平成28年12月末時点
(平成26年12月~平成28年2月29日処理完了) 2,500t 約2,000トン(約2,000トン)処理済み
・飯舘村く小宮地区(飯舘クリーンセンター) 村内の片付けごみ
5t/日 神鋼環境ソリューション・神戸製鋼所JV(約39億円) 履行期限:平成28年3月31日
(平成26年11月から稼働中) ???約2,700トン(約2,700トン)処理済
・富岡町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物
500t/日 三菱重工環境・化学エンジニアリング・鹿島・三菱重工JV(約623億円 履行期限:平成30年3月31日
(平成27年4月より稼働中) 105,000t 約116,000トン(約31,000トン)処理済
・南相馬市 市内の災害廃棄物、片付けごみ
200t/日 JFE、日本国土開発JV( 約340億円) 履行期限:平成30年3月31日
(平成27年4月より稼働中) 260,000t 約67,000トン(約64,000トン)処理済
・葛尾村 村内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物
200t/日 JFE、奥村組、西松建設、大豊建設JV(約372億円)履行期限:平成30年3月31日
(平成27年4月より稼働中) 推計量?→ 6,700t 約90,000トン(約21,000トン)処理済み
・浪江町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物
300t/日 日立造船・安藤間・神戸製鋼所JV(約495億円)履行期限:平成30年3月31日
(平成27年5月より稼働中) 289,000t 約126,000トン(約62,000トン)処理済
・飯舘村 蕨平地区(減容化事業) 村内の家屋解体ごみ等と除染廃棄物、及び村外5市町の下水汚泥・農林業系廃棄物
240t/日 HI環境エンジニアリング・日揮・熊谷組JV(約414億円)履行期限:平成31年7月31日
(平成28年1月より稼働中) 42,000t 約20,000トン(約6,500トン)処理済
・楢葉町 町内の災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物
200t/日 JFE・飛島特定業務共同企業体(約353億円)履行期限:平成32年3月31日
(10/1から試運転、平成28年11月より稼働中) 76,000t 約6,700トン(約1,300トン)
・大熊町-(津波廃棄物、片付けごみ、家屋解体廃棄物及び除染廃棄物 建設工事準備中
200t/日 三菱・鹿島共同企業体(約298.7億円) 履行期限:平成34年3月31日 平成29年冬頃の稼働を目指す
226,150t
・双葉町----------処理方針検討中 平成29年度着工予定 平成31年度稼働を目指す
(帰還困難区域における処理方針を踏まえて検討) 13,000t 報道では「双葉町に10万ベクレル超の焼却灰の減容化施設整備へ(溶融か焼成を想定、生成物は再利用)」
・川俣町----------処理方針検討中
3,300t
・田村市-- 既存の処理施設で処理中
(設置しない方針(既存の処理施設にて処理中) 2,300t
指定廃棄物処理( 国直轄)
・飯舘村 蕨平地区(減容化事業)※対策地域内廃棄物処理(国直轄)の欄参照
・飯舘村 蕨平(仮設資材化実証事業 村内の焼却炉から発生する焼却灰と村内の除染土壌の一部を用いて、再生利用可能な資材を生成する実証事業 10t/日 日揮・太平洋セメント・太平洋エンジニアリング・日本下水道事業団・農研機構・国際農林水産業研究センターJV
・田村市・川内村
・県中、県南、いわき、川内村、会津、南会津の農林業系廃棄物、下水汚泥(想定)
・田村市、川内村内の除染実施区域(20km圏外)の除染廃棄物(想定)
60t/日 三菱・大林・東亜共同企業体 (144億円)←低入札価格調査を実施 履行期限:平成32年3月31日
・安達地方 安達地方(二本松市、本宮市、大玉村)の農林業系廃棄物、除染廃棄物
130t/日(想定)未定 (設置に向けて地元調整中)
・郡山市 県中浄化センター(福島県が管理する流域下水道)の下水汚泥
90t/日 神戸製鋼所・神鋼環境ソリューション・日本下水道事業団・三菱総合研究所JV
(平成26年3月末日をもって事業終了)(平成26年度から福島県が焼却処理を継続)
・鮫川村 村内の農林業系廃棄物、除染廃棄物
1.5t/日 日立造船
(平成26年3月18日から本格運転、、平成27年7月28日焼却終了) 焼却量415トン
災害廃棄物国代行処理
・相馬市 相馬市、新地町内の災害廃棄物(追加的に相馬市内の除染廃棄物と農林業系廃棄物を相馬市が処理)
570t/日(階段式ストーカ炉 150 t/日×2炉 回転式ストーカ炉 270 t/日×1炉)タクマ(H26年度は、IHI環境エンジニアリング)
(新地町分は平成26年3月に処理完了焼却量は約1万8千トン(相馬市・新地町仮設焼却施設の解体撤去工事完了 平成28年3月29日に工事が完了)、相馬市分は平成26年11月に処理完了焼却量約6万8千トン)
放射性物質濃度等
・広野町 町内の災害廃棄物、除染廃棄物、農林業系廃棄物(除染廃棄物と農林業系廃棄物は、町が処理)
80t/日(ガス化溶融炉 80 t/日×1炉) 新日鉄住金エンジニアリング
(稼働中 平成27年5月より) 災害廃棄物 1万6千トン 維持管理記録
・南相馬市 市内(避難区域を除く)の災害廃棄物
200t/日(ストーカ炉 200 t/日×1炉) JFE・日本国土特業務共同企業体
(建設工事中?) 可燃物6万2千トン 運営協議会
仮設焼却炉の放射性物質測定結果など↓↓ここにあり
災害廃棄物の国による代行処理について
国によるふくしま災害廃棄物処理の情報サイト
相馬市及び新地町の災害廃棄物の国による代行処理について
広野町の災害廃棄物の国による代行処理について
南相馬市の災害廃棄物の国による代行処理について
福島環境再生事務所
●仮設減容化施設の契約情報につい
平成28年度
●平成28年度大熊町における廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成28年度大熊町における廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成28年5月27日
契約方法:一般競争入札 総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡大熊町 地内
契約業者名:三菱・鹿島共同企業体
履行期限:平成34年3月31日
業務概要:本業務は、大熊町内に仮設処理施設を建設し、大熊町内等における廃棄物(津波廃棄物、片付けごみ、家屋解体廃棄物及び除染廃棄物)を焼却処理し減容化するものである。
契約金額:¥29,872,800,000-(消費税込)
平成27年度
●平成27年度開閉所農林業系廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成27年度開閉所農林業系廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成28年1月22日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県田村市都路町古道地内及び双葉郡川内村上川内地内
契約業者名:三菱・大林・東亜共同企業体
履行期限:平成32年3月31日
業務概要:本業務は、田村市と川内村にまたがる東京電力株式会社南いわき開閉所敷地内の一部に仮設処理施設を建設し、県内24市町村内の農林業系廃廃棄物を焼却により減容化処理するものである。
契約金額:¥14,418,000,000-(消費税込)
●平成27年度楢葉町対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成27年度楢葉町対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成27年8月31日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡楢葉町地内
契約業者名:JFE・飛島特定業務共同企業体
履行期限:平成32年3月31日
業務概要:本業務は、楢葉町内に仮設処理施設を建設し、楢葉町内の対策地域内廃棄物を焼却処理し減容化するものである。
契約金額:¥35,262,000,000-(消費税込)
平成26年度
●平成26年度葛尾村対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成26年度葛尾村対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成26年5月20日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡葛尾村地内
契約業者名:JFE・奥村・西松・大豊特定業務共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、葛尾村内に仮設処理施設を建設し、葛尾村内の対策地域内廃棄物(除染廃棄物 、片付けごみ等)を焼却処理して、減容化するものである。
契約金額:¥37,152,000,000-(消費税込)
●平成26年度南相馬市対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成26年度南相馬市対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成26年5月20日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県南相馬市小高区地内
契約業者名:JFE・日本国土特定業務共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、南相馬市内に仮設処理施設を建設し、南相馬市内の対策地域内廃棄物(災害廃棄物、片付けごみ)を焼却処理して、減容化するものである。
契約金額:¥34,020,000,000-(消費税込)
●平成26年度浪江町対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成26年度浪江町対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成26年7月31日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡浪江町地内
契約業者名:日立造船・安藤・間・神戸製鋼所特定共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、浪江町内に仮設処理施設を建設し、浪江町内の対策地域内廃棄物(除染廃棄物、片付けごみ等)を焼却処理して、減容化するものである。
契約金額:¥49,464,000,000-(消費税込)
●平成26年度南相馬市災害廃棄物代行処理業務(減容化処理)
業務名:平成26年度南相馬市災害廃棄物代行処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成27年1月23日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県南相馬市小高区蛯沢地内
契約業者名:JFE・日本国土特定業務共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、南相馬市からの災害廃棄物処理の代行要請を受け、南相馬市内に仮設処理施設を建設し、南相馬市の対策地域外の災害廃棄物を代行して焼却処理し減容化するものである。
契約金額:¥41,752,800,000-(消費税込)
平成25年度
●平成25年度川内村対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理等)
業務名:平成25年度川内村対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理等)
契約年月日:平成26年3月11日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡川内村下川内五枚沢地内
契約業者名:日立造船株式会社東北支社
履行期限:平成28年9月30日
業務概要:本業務は、川内村内に仮設処理施設を建設し、川内村内の対策地域内廃棄物(災害廃棄物、片付けごみ)を焼却して、減容化するものである。
契約金額:¥2,929,500,000-(消費税込)
●平成25年度(平成24年度繰越)飯舘村小宮地区対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
業務名:平成25年度(平成24年度繰越)飯舘村小宮地区対策地域内廃棄物処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成25年11月14日
契約方法:随意契約企画競争方式 ←随意契約
業務場所:福島県相馬郡飯舘村小宮字沼平地内
契約業者名:神鋼環境・神戸製鋼共同企業体
履行期限:平成28年3月31日
業務概要:本業務は、飯舘村内に仮設処理施設を建設し、飯舘村内の対策地域内廃棄物(片付けごみを焼却して、減容化するものである。
契約金額:¥3,926,983,200-(消費税込)
●平成25年度飯舘村蕨平地区対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)
業務名:平成25年度飯舘村蕨平地区対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成26年3月26日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県相馬郡飯舘村蕨平地内
契約業者名:IHI環境・日揮・熊谷組廃棄物等処理業務共同企業体
履行期限:平成31年7月31日
業務概要:本業務は、飯舘村蕨平地区に仮設処理施設を建設し、飯舘村内の対策地域内廃棄物(除染廃棄物、災害廃棄物、片付けごみ)ならびに村外の農林業系廃棄物、下水汚泥を焼却して、減容化するものである。
契約金額:¥41,433,000,000-(消費税込)
●平成25年度富岡町対策地域内廃棄物処理業務(破砕選別、減容化処理)
業務名:平成25年度富岡町対策地域内廃棄物処理業務(破砕選別、減容化処理)
契約年月日:平成26年3月11日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県双葉郡富岡町地内
契約業者名:MHIEC・鹿島・MHI共同企業体
履行期限:平成30年3月31日
業務概要:本業務は、富岡町内に仮設処理施設を建設し、富岡町内の対策地域内廃棄物(災害廃棄物、片付けごみ、除染廃棄物)を破砕選別、焼却して、減容化するものである。
契約金額:¥62,265,000,000-(消費税込)
福島県内の指定廃棄物について
処分に向けた取組み
福島県内の汚染廃棄物の処理フロー
放射性物質汚染対処特措法に基づく
特定廃棄物(※)及び除去土壌等の処理フロー(福島県内)
(※)対策地域内廃棄物又は指定廃棄物(特措法第20条)
福島県内の指定廃棄物について
減容化に向けた取組み
農林業系副産物や下水汚泥などの可燃性の指定廃棄物については、焼却などの処理によって処分量を削減(減容化)するとともに、性状の安定化を図る事業を進めています。
現在、事業を実施している減容化施設においては、排ガス中の放射能濃度、敷地内・敷地周辺における空間線量率のモニタリングを行い、その結果を公表しており、安全に減容化(焼却・乾燥)できていることを確認しています。
福島県鮫川村における実証事業
福島県鮫川村において、放射性物質を含む農林業系副産物等を焼却処理するための実証事業を進めています。
詳しくはこちら
放射性物質に汚染された廃棄物の焼却処理時の安全対策
主灰コンベア破損事故の再発防止対策について
福島県福島市における実証事業
(福島市堀河町終末処理場における下水汚泥減容化事業)
福島市堀河町終末処理場において、下水汚泥減容化事業(乾燥)を進めています。
詳しくはこちら
福島県県中浄化センターにおける実証事業
(福島県県中浄化センター(郡山市)における下水汚泥焼却事業)
福島県県中浄化センターにおける下水汚泥減容化事業(焼却)は、平成25年度末に終了しました。
詳しくはこちら
福島県飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業
福島県飯舘村蕨平地区において、可燃性廃棄物減容化事業を進めることとなりました。
詳しくはこちら763KB
福島県内の国直轄、対策地域内と、指定廃棄物、国代行処理処理の他に、
除染により生じる可燃性廃棄物等の焼却としての仮設焼却炉の設置は
●伊達地方衛生処理組合の仮設焼却炉施設
処理能力: 130t/日(1炉) 炉形式: ロータリーキルン式 ←JFEエンジニア
平成27年4月~平成31年6月まで稼働、32年3月に撤去。