PCB廃棄物2台を紛失 松阪の新日本工業、誤って売却 三重
伊勢新聞 2019年1月25日
【松阪】三重県松阪市広陽町の印刷業「新日本工業」(青山光洋社長)は24日、高圧トランスなどポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物を紛失したと発表した。
先月3日、廃棄物の処分を委託するため保管状況を確認したところ、高圧トランス、遮断器の各1台がなくなっていた。保管していた社屋を平成25年に解体した際、誤って他の金属スクラップと一緒に売却していたと判明。…
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平成31年1月25日
新日本工業株式会社
弊社は平成 31 年1月 23 日、三重県産業廃棄物の適正な処理の推進に関する条例(以下、「条例」という)第22条第1項の規定に基づき、ポリ塩化ビフェニル(以下、「PCB」という)廃棄物の紛失届を三重県に提出しました。
特別管理産業廃棄物であるPCBの取り扱いが不十分であり、周辺住民の皆様にご迷惑をお掛けしましたことをお詫びするとともに、今後、適切な取り扱いの徹底に努めてまいります。
1.届出内容弊社は、高濃度PCB廃棄物として蛍光灯安定器計13台、低濃度PCB廃棄物として高圧トランス等計13台を保管していましたが、平成30年12月3日に低濃度PCB廃棄物を処分委託するため、保管状況の確認を行っていたところ、低濃度PCB廃棄物13台のうち、高圧トランス1台(濃度0.69mg/kg)及び遮断器1台(濃度0.54mg/kg)の計2台が現存しないことが判明しました。弊社で調査をしましたところ、当該低濃度PCB廃棄物が保管されていた社屋を平成25年に解体した際、誤って他の金属スクラップと一緒に売却していたことが判明しました。また売却先の調査を行ったところ、当該トランス等はPCBの含まれる絶縁油を抜き取った後、三重県外の製鋼所にて溶融されており、抜き取られた油については再処理をされた後、再生油として売却をされ、燃料として使用されたことが判明しました。(環境への影響)今回の調査より、すでに当該トランス等及び油は高温で燃焼されているため、PCBは分解されていると考えられることから、周辺環境への影響は極めて少ないと判断されます。なお、紛失した2台以外のPCB廃棄物については、既に一部を適切に処理し、残りのPCB廃棄物については引き続き適切に保管しており、現在、処分委託の調整を行っています。2.今後の対応現在保管中のPCB廃棄物については、処分するまでの間、引き続き適切な保管・管理を徹底します。以上