南伊勢の処理施設火災 夜、炉の扉開けごみ焼却 町長が陳謝 /三重
毎日新聞- 2018年6月15日
南伊勢町営ごみ焼却処理施設「クリーンセンターなんとう」で3月に発生した火災は、職員不在の夜間に焼却炉の扉を開放したまま、残り火でごみを焼いていたことが原因だったことが14日の町議会で明らかになった。小山巧町長は「時間外の作業が招いた火災であり、おわびを申し上げる」と不適切な施設運営を認めて陳謝した。
火災は3月28日夜から29日朝にかけ、焼却炉近くの工具類の設置場所付近が燃えた。電気ケーブルの焼損などで炉2基が停止し、今月4日にうち1基が稼働再開した。
倉田育町議の質問に、小山町長は「処理能力を上回る廃棄物が運び込まれ、焼却炉の運転停止後も(残り火で)燃やしていた。空気を内部に入れるため、炉の扉を開けたままにしていた。スプレー缶などの爆発で火が炉の外に飛び出して火災が起きたと思われる」と述べた。この不適切な運営は4~5年前から月1回程度の割合で行っていたという。
町によると、設備修繕費は約4800万円、近隣自治体などへのごみ処理委託費は1100万円に上っており、町は全国自治協会からの共済金で賄う方針。【尾崎稔裕】
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