もはや固形燃料(RDF)事業は破綻しているともいえるが、、、細々と今なお存続、、
発電所及び固形燃料製造過程の爆発・火災事故、財政的な負担増、離脱・脱退の追い打ちも、、
三重県鈴木英敬知事は、六月定例月会議冒頭で、三重ごみ固形燃料発電事業について、「関係市町と県で構成する運営協議会が、来年9月を軸に事業終了を前倒しする検討を進めている」と発言したようだ、、、
桑名市なども新焼却施設が完成すれば、RDF事業から離脱する
桑名広域清掃組合の構成市町は桑名市、いなべ市、木曽岬町、東員町
そして伊賀市が離脱すれば、、、もはや事業継続は困難にとなる、、、
中日新聞 2018年6月5日
県議会は四日、六月定例月会議が始まり、冒頭で鈴木英敬知事は、ごみ由来燃料(RDF)発電事業について「関係市町と県で構成する運営協議会が、来年九月を軸に事業終了を前倒しする検討を進めている」と述べた。知事が公式の場で発言したことで、終了前倒しが濃厚となった。
生ごみなどを燃料として発電をするRDF事業は二〇二一年三月までの継続が決められていたが、通常のごみ処理の二倍のコストがかかることから、桑名市などでつくる桑名広域清掃事業組合が新たなごみ焼却施設を建設。二一年三月より大幅に早く一九年中に完成させ、RDF事業から離脱する意向を示してきた。
桑名市と並んで多くのごみを供給してきた伊賀市も早期離脱を希望しており、桑名市がRDFの搬入を停止する来年九月以降の事業継続は事実上困難になっていた。県企業庁によると、桑名広域と伊賀市以外でRDF事業に参加する熊野市、多気、大台、大紀、紀北、御浜、紀宝各町も民間にごみ処理を委託するなどの検討を進めている。...
桑名広域清掃組合のごみ焼却施設、契約段階では、2021年3月しゅん工のようだったが、、、
2019年度中に完成させるとは~1年前倒し
「可燃ごみ焼却施設整備工事」「ごみ処理施設整備ニュース 第4号」をみると、
2018年2月から工事着工、2019年7月から試運転予定、2020年1月稼働予定となっている。
関連(本ブログ)
■荏原環境プラントグループに決定/DBOごみ処理施設/桑名広域清掃組合2017年03月22日
伊賀市の廃棄物処理体制は少し複雑
「伊賀市一般廃棄物処理基本計画」によると、
ごみの収集・運搬から中間処理、最終処分については、伊賀市及び伊賀南部環境衛生組合で実施
青山地区を除く全域については伊賀市で処理
青山地区についてのみ伊賀南部環境衛生組合にて処理
(伊賀南部環境衛生組合は名張市のごみも処理している一部事務組合)
伊賀市の中間処理施設
さくらリサイクルセンター
ごみ固形燃料化施設135t/日(45t/16h×3系列)
伊賀南部環境衛生組合(伊賀市青山地区のごみ)
伊賀南部クリーンセンター
ごみ焼却施設95t/24h(47.5t/24h×2系列)
流動床式ガス化溶融炉
関連(本ブログ)
■桑名広域清掃事業組、ごみ処理施設「リサイクルの森(固形燃料 RDF)」 コンベヤー焼く、けが人なし 三重・桑名 2016年11月02日
三重県 三重ごみ固形燃料発電所
発電所の概要
三重ごみ固形燃料発電所では、三重県内の6つのごみ固形燃料製造施設において、可燃ごみから作られたごみ固形燃料(RDF)を燃料として焼却・発電を行い、三重県の広域的なごみ処理の一翼を担うとともに「ごみを電気にリサイクル」しています。
当発電所の焼却発電システムは、ダイオキシン類をはじめとする厳しい排出ガス規制に適合するとともに、従来の直接ごみを燃料とする発電に比べて飛躍的に高温・高圧の蒸気を発生することが可能であり、高効率の発電を行うことができます。
また、焼却灰はセメントの原材料として再利用を行っており、施設全体での環境負荷の低減に努めています。
実施事業
RDF焼却・発電事業
(参加市町村:桑名市、いなべ市、木曽岬町、東員町、大台町、多気町、大紀町、熊野市、御浜町、紀宝町、伊賀市、紀北町)
関連(本ブログ) ↓↓ 非公開分も多いので見出しだけでも
■「三重ごみ固形燃料(RDF)発電所」の運転管理業務 入札関連HPに特定業者名メモ、削除忘れ公表 三重県 2016年09月06日
■8月上旬に入札公告/DBOごみ処理施設/桑名広域清掃組合2016年04月26日
■16年度に選定開始/DBOごみ処理施設事業者/桑名広域清掃組/三重2016年03月04日
■ごみ固形燃料RDF訴訟で三重県控訴せず/三重2015年04月06日
■富士電機に19億円賠償命令=県も7億円、固形燃料(RDF)ごみ発電所爆発-津地裁 2015年03月19日
■桑名のRDF事故:損賠訴訟が結審 来年3月19日判決 /三重2014年12月27日
■伊賀市:可燃ごみの処理、20年度までRDF 市計画中間案 /三重2014年10月18日
■RDF発電所:廃止問題 紀南清掃センター存続も 御浜町長、議会に「比較検討中」 /三重2014年06月18日
■RDF発電所:脱退問題 松阪市、金銭負担へ 広域全協で合意 /三重2014年04月09日
■桑名広域清掃事業組合議会:新ごみ処理施設整備へ((RDF方式以外で)14年度予算に調査費/三重2014年02月18日
■伊賀市:RDF事業、脱退へ 16年度までに 市長が方針 /三重 2013年12月02日
■RDF発電所:脱退負担金決議 広域連合運営協に松阪市が抗議文 /三重2013年10月31日
■【三重】 配管の亀裂で停止 桑名のRDF発電所2013年03月27日
■RDF発電所:県と14市町の事業、松阪市長が撤退を表明 処理委託料が過重 /三重2012年01月07日
■RDF発電所:不足額23億円、県と14市町で折半--今年度から /三重2011年04月06日
■夢のごみリサイクル “失墜” 固形燃料「RDF」2010年12月20日
■三重・桑名市のごみ圧縮工場(RDF)で火災 従業員13人搬送、軽傷2009年07月09日
■RDF発電所:県、処理料値上げ提案 耐用年限後、事業主体にならず /三重2007年12月14日
爆発・火災
三重ごみ固形燃料発電所で発生した爆発火災事故
事故の概要
三重ごみ固形燃料発電所(事業主体:三重県企業庁、施工・管理・運営:富士電機(株))のごみ固形化燃料(以下、「RDF」)貯蔵槽において、消防職員と施設内作業員が死傷する事故が発生。
【主な経過】
○2003年(平成15年)8月14日(木)午前3時10分頃7月中旬ごろより貯槽内RDFが異常高温となり、施設側で対処していたところ、作業員4名が負傷(軽症)する事故が発生。
○ 2003年(平成15年)8月19日(火)午後2時17分頃RDF貯蔵槽が爆発し、桑名市消防本部職員2名が死亡、作業員1名が負傷(軽症)。--消防課・危険物保安室・震災等応急室「三重ごみ固形燃料発電所で発生した 爆発火災事故への対応」より抜粋--