地震で割れた瓦を処分する市民ら=鳥取県倉吉市で2016年10月26日午前10時41分、李英浩撮影
BIGLOBEニュース「<鳥取地震>災害ごみピンチ 満杯間近、瓦処理は未着手」より
■ <鳥取地震>災害ごみピンチ 満杯間近、瓦処理は未着手
BIGLOBEニュース 毎日新聞10月27日
鳥取県中部で最大震度6弱を観測した地震で、被災した倉吉市が災害ごみの処分で対応に追われている。仮置き場には連日、大量のごみが搬入されているが、瓦などは処分する場所や時期が決まっておらず、運び込まれる量はまだまだ増える見込みだ。
市は地震発生翌日の22日、仮置き場を作った。25日までに訪れた車は延べ約2450台で、ごみは計約1555立方メートルに上る。市内にある住宅の約8割にあたる約1万4000軒が木造で、瓦や壁が崩落する被害が多発。瓦だけでも約340立方メートルがたまっている。
ガラスや食器などの不燃ごみは毎日処分。だが、瓦などを処分する施設や時期は、市が委託した県産業廃棄物協会が選定を急いでいる段階だ。市環境課は「満杯になれば、別の仮置き場を用意することも検討しないといけない」と話す。仮置き場に自宅の瓦を運び込んでいた山崎羊登(ようと)さん(75)は「捨てに来るのは4回目だが、自宅にはまだ半分ほどごみが残っている」と話していた。【李英浩、写真も】