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旧能代産廃処理センター 地下の水からPCB 基準超も、県が検査強化 /秋田

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■ 地下の水からPCB 基準超も、県が検査強化 /秋田
毎日新聞-2016年10月1日
 廃油入りドラム缶の大量不法投棄が問題となった能代市浅内の旧能代産業廃棄物処理センター(1998年破産)で、廃棄物が埋まる施設内の地下にたまった水から有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が検出されたことが30日、県などへの取材でわかった。同施設内の地下の水からPCBが検出されたのは初めて。
 環境整備課によると、9月1日、施設内の東側にある、地下水などを集めて処理する施設の処理済みの水を採取し検査したところ、1リットルあたり0・001ミリグラムのPCBを検出。PCBは人体への毒性が強く、摂取すると体内に蓄積されやすい。県は6日から29日まで処理水の下水道への放出を一時停止した。
 また16日には、最初の地点から西へ約100メートルの敷地内にある井戸の水から同0・009ミリグラム(速報値)と、水質汚濁防止法を基に定められた排水基準(同0・003ミリグラム以下)を超える濃度のPCBが検出された。
 PCBは電気機器に使われる絶縁油などに含まれており、地下に埋められた廃棄物からしみ出た可能性もある。県は今後、年1回だった検査を週1回に増やし、PCBが検出された原因を調べる。また、現在の処理施設ではPCBの処理が難しいため、新しい機器の導入を検討する。同課は「PCBの検出は予想外。早急に対策を取りたい」としている。
 市民団体「能代の産廃を考える会」の原田悦子事務局長は「危険物質が出てくることは予想されたこと。今後も厳しく監視を続けていきたい」と話している。【田村彦志、池田一生】


一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る 技術上の基準を定める省令(基準 省令)について

一般廃棄物最終処分場及び産業廃棄物管理型最終処分場 
排水基準 (第1条第2項第14号ハ)※1
廃止時の保有水等基準 及び (第1条第3項第6号)※2
別表第一 (第一条、第二条関係)
ポリ塩化ビフェニル 一リットルにつき〇・〇〇三ミリグラム以下

地下水検査項目 (第1条第2項第10号イ、ロ)※1
廃止時の地下水基準  (第1条第3項第5号イ、ロ)※2
別表第二 (第一条、第二条関係)
ポリ塩化ビフェニル 検出されないこと。

 


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