■ 462億でタクマグループ/協力企業に西松建設/町田市の熱回収施設DBO
日刊建設通信新聞 (会員登録)-2016年9月26日
東京都町田市は、総合評価一般競争入札を採用した同市熱回収施設等(仮称)整備運営事業の落札者として、タクマが代表を務め、タクマテクノス、西松建設、三ノ輪建設(同市)、俊設計(福岡市)で構成する企業グループに決めた。同グループのみが応札し、落札額は462億0240万円(税込み)。PFI法に基づくDBO(設計・施工・運営)方式で、熱回収施設(焼却施設)やバイオガス化施設などを整備し、約20年間運営する。バイオガス化施設は「再生可能エネルギーの有効利用策としては首都圏で初」(同市)となる。11月に仮契約し、市議会の承認を得たうえで12月に本契約を締結する。
タクマグループは、タクマとともに施設を整備・運営する特別目的会社に出資する「構成企業」にタクマテクノス、施設整備業務と施設運営業務のうちの一部を請負、受託する「協力企業」として西松建設、三ノ輪建設、俊設計の3者の計5者から成る。
総合評価のうち、施設の性能、市民サービス、地域貢献の提案など非価格要素審査の評価点が600満点中390点で、施設配置、外観デザイン、排ガス処理、事業計画などで高い評価を得た。また、価格要素審査の評価点は400満点中400点。落札額(税込み)の内訳は、施設整備費292億4640万円、施設運営費169億5600万円。予定価格(同)は総額462億1752万円で、内訳は施設整備費292億5396万円、施設運営費169億6356万円。落札率は99.96%。総合評価点は、1000点満点中790点。今月17日開催の事業者候補者選考委員会で提案内容などをヒアリング・審査、開札し、事業者を選定した。選考委員長から市長に21日の選考結果の報告は3段階評価で真ん中の「良」だった。報告を受けて、市が同日、落札者を決定した。
町田リサイクル文化センターを建て替えて整備する熱回収施設等は、工場棟が延べ約1万7000㎡、新管理棟が延べ約5200㎡の規模。施設は、ストーカ方式で処理能力・日量258t(129t×2炉)の焼却施設を始め、乾式高温メタン発酵で処理能力・日量50tのバイオガス化施設、機械選別・手選別方式で処理能力・日量47tの不燃・粗大ごみ処理施設で構成。このほか、新管理棟、ストックヤード棟、洗車場を整備する。事業場所は町田リサイクル文化センター(下小山田町3160ほか)の敷地約7.7ha。
事業内容は、施設整備業務として設計、プラント・管理棟の建設、既存の管理棟、工場棟の解体、施設運営業務として管理・運営、維持・修繕。契約後、設計に入る。工事は、2017年7月から造成を開始、建築に着手、22年1月には施設整備を完了させ、熱回収施設などの運営を開始する。運営開始と同時期に既存工場棟などの解体や外構工事を進め24年6月に完了する。運営期間は41年3月まで。
町田市 更新日:2016年9月23日
町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業に係る事業者選定について 事業者選定経過 町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業の落札者決定について
2016年5月2日付けで入札公告しました「町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業」に係る総合評価一般競争入札の結果を掲載いたします。
町田市熱回収施設等(仮称)整備運営事業の落札者決定について(PDF・88KB)
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