■ ごみ処理施設協議不参加 佐那河内村長が正式表明
徳島新聞 2016年9月10日
佐那河内村の岩城福治村長は、9日に開会した村議会9月定例会で、徳島市と周辺5市町がごみ処理施設の広域整備に向けて進めている協議について、村は参加を申し入れないことを正式表明した。
村長は、本会議冒頭の議案の提案理由説明の中で、協議には参加しない判断に至ったことを報告した。理由として▽以前に候補地となった東地地区での建設は 住民感情からあり得ない▽村から提案できる建設候補地はない▽村に候補地がない状況で協議に参加した場合、6市町との関係が悪化しかねない▽広域ごみ処理 施設は村にとって費用対効果が低い▽村のごみ処理は分別・減量化により現状でも当面問題ない-といった趣旨を示した。
広域ごみ処理施設の問題を巡って村が二分された状況にも触れ、「いつまでもごみ問題で足踏みしていてはいけない」とし、人口減が進む村の活性化に向け「一日も早く全村民が同じ方向に向かえる村づくりを進めたい」と決意を語った。
村長は、先の村議会6月定例会で「広域整備のメリットを見極めたい」と協議への参加に前向きな意向を表明し、7、8月には住民の意見を聞く行政座談会を開いた。座談会では反対や慎重な対応を求める声が上がり、庁内での協議も踏まえて結論を出した。
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ごみ処理施設協議不参加 佐那河内村長が正式表明/徳島
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