■ 篠山市、丹波市に申し入れ書 清掃センター問題で
神戸新聞 2016年9月10日
兵庫県篠山市の平野斉副市長が9日、丹波市役所を訪れ、丹波市の鬼頭哲也副市長に、篠山市清掃センターに関する申し入れ書を渡した。6日の丹波市議 会で辻重五郎市長が「(協議が進まない場合は)運営協議会からの脱退もあり得る」と述べたとする報道を受け、「仮に脱退しても丹波市の山南地域のごみを清 掃センターで受け入れるとする確認書は順守するべき」と求めた。
清掃センターを巡っては丹波市が篠山市に対し、運営費負担金の見直しなどを求め、来年度に控えた大規模改修に合わせ、炉を減らすことが可能だと提案している。
申し入れ書は、丹波市の提案を真摯(しんし)に受け止め検討委員会で速やかに返答する▽運営協議会を脱退しても2002年と05年の確認書の約束は(02年から)25年間は守られるべき-などの内容。
篠山市の酒井隆明市長は会見を開き「確認書は自治体同士が取り交わした文書で、法的にも重い意味合いを持つ。約束は守ってほしい」と述べた。
丹波市の鬼頭哲也副市長は「丹波市としても当然確認書は尊重すべきと考えている。(篠山市と)解釈が異なる部分があるかもしれないが、話し合いで解決しようという思いは同じだ」と話した。(安福直剛、岩崎昂志)