平成27年度の事業所アンケート調査
【対象事業所２５６事業所（有効回答数１３９事業所）】
アンケート調査からみえる事業系ごみの排出状況
東京二十三区清掃一部事務組合「ごみ排出源単位等実態調査報告書」の事業所アンケートから、年度によりアンケート項目も異なるが、、、紙類の処理方法を問う項目のみを抜粋してみた。※ここでいう「事業系ごみ」は小規模事業者の区収集の事業系ごみである。
事業系の紙類はリサイクル可能なものもごみとなっている、
なんと、「新聞」「雑誌」「コピー用紙」「シュレッダー紙」「雑がみ」などが、堂々と「区のごみ収集に出す」となっている。さすがに「段ボール」は「リサイクルに出す」が多かったが、それでも「区のごみ収集に出す」もある残念な現状。
23区は事業系ごみも全国一
事業系ごみ、事業所といっても、事業形態によっては「紙類」の排出状況は大きく異なるが、、、
それでも東京は全国でいちばん事業所の多い都市である。事業からでてくるごみも全国一、
もっと、もっと、各区とも事業系ごみの抑制策に真剣に取り組んでほしい、
●事業系ごみの排出実態調査 業態別ごみ組成（可燃ごみ）％ 平成27年度
●事業系ごみの排出実態調査 業態別ごみ組成別排出量（可燃ごみ） 平成27年度
一昨日、ひさしぶりに区政会館に行ったので、
４階の特別区自治情報交流センターで直近の「ごみ排出源単位等実態調査報告書」をみてきた～
清掃一組の「ごみ排出源単位等実態調査報告書」は、
分厚くてびっしり細かい数字だらけであまりしっかりと目を通したことはないのだが、、、、、
年度毎に、23区で発生する家庭ごみと事業系ごみについて、さまざまな業態別や世帯人数別などの分類で、、排出源におけるごみと資源の排出量や性状等を調査しているもの。ひとり一日当たりの排出量を出して、年間のごみ排出量を推計しているようだ。
ちなみに、平成27年度の推計結果は
事業系ごみ量は可燃ごみが約1,085千トン、不燃ごみが173千トン、資源が1,016千トン 合計 2,274千トン
家庭ごみ量（粗大ごみを除く）は、可燃ごみが約1,334千トン、不燃ごみが162千トン、資源が661千トンの合計2,157千トン
区収収量：1,814千トン、事業系持込ごみは996千トン 一部事務組合が処理するごみ量2,810千トンと推計している。
平成27年度の実際のごみ量は2,783,983.57トン（区収集量1 ,823,782.52トン＋持込ごみは960,201.05トン）なので、こ
の程度の差は推計の精度がいいといえるのかどうかはわからない～
大規模事業所の事業系ごみは～
事業系ごみの大規模事業所から排出されるごみやリサイクルについては、
23区は事業用大規模建築物「再利用計画書」などとして発生量や再利用量を集計している。
23区の事業系ごみ（可燃ごみ）（平成24年度）
大規模事業所の資源化率 58％
中小事業所の資源化率 24％
（東京二十三区清掃一部事務組合の一般廃棄物処理基本計画 ごみ量予測から）
「紙類」の資源化率は70％を超えている
大規模事業所の資源化率58％は、生ごみの資源化率が悪いため全体を落としているが、おそらく「紙類」の資源化率は70％を超えていると思う。そのうち、コピー用紙、機密文書、雑誌、新聞,段ボールなどはいずれも90％を超えて、その他の紙はリサイクル率が低い。
事業系持込ごみの多い８区分の「紙類」集計（平成24年度）
（千代田区、中央区、港区、新宿区、江東区、大田区、世田谷区、足立区）
発生量のいちばん多い「その他の紙類」がリサイクル率は29％
●「再利用計画書」【紙類】の再利用量と処分量 8区分の紙類の再利用率は74.3%
関連（本ブログ） 詳細は ↓↓
■（再掲）23区 事業用大規模建築物「再利用計画書」のまとめ状況、23区の事業系ごみの再利用率は～2016年07月29日
参考までに平成26年度、平成25年度の調査結果も～
平成26年度の事業所アンケート調査
【事業所調査２５２事業所（有効回答数２１３事業所）】
平成25年度の事業所アンケート調査
【事業所調査５１７事業所（有効回答数３５１事業所）】
