■小金井市が新ごみ施設 「二枚橋」跡地 府中市から一部購入
産経ニュース-2016年8月25日
小金井市は24日、調布、府中市と共同運営し、平成19年3月に閉鎖した可燃ごみの「二枚橋焼却場」(小金井市東町など)の跡地の一部を府中市から 買い取り、元々の所有地と合わせて、新たなごみ関連施設の建設候補地とすることを明らかにした。これにより、新市庁舎の建設を予定する「蛇の目ミシン工場 跡地」(同市中町)にある空き缶、ペットボトルなどの資源ごみリサイクル施設を移転させ、新市庁舎の建設に向けて弾みをつける。
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二枚橋焼却場は小金井市など3市によって昭和32年に設立された可燃ごみ処理のための一部事務組合「二枚橋衛生組合」(平成22年解散)が運営。3市境にそれぞれ約3700平方メートルずつ土地を出し合って建設された。
焼却場は25年3月までに解体工事を終えて更地になっていたが、府中市の所有地を小金井、調布市が買い取ることで合意し、昨年11月に覚書を結んでいた。 近く、3市が個別に不動産鑑定を行って購入金額などについて協議する。調布市は今年度中に2千平方メートル強の購入を予定し、当初予算に約6億1100万 円を計上ずみだが、小金井市の購入時期は未定という。
一方、小金井市の西岡真一郎市長は昨年12月の市長選で、蛇の目跡地に機能複合型の新市庁舎を建設することを公約に掲げて当選。公約実現のためにも既存の資源ごみリサイクル施設を別の場所に移転させる必要がある。
具体的な候補地は28、29年度でまとめる「清掃関連施設整備基本計画」の中で、プラスチックなどの不燃ごみと粗大ごみの中間処理施設(同市貫井北町)を含めて決めるが、西岡市長は「貫井北町、二枚橋跡地の2カ所を活用する方向を検討したい」としている。
ただ、同跡地には調布市が粗大ごみや空き缶、古紙などの処理・選別施設の移転計画を公表しており、さらに小金井市がごみ関連施設を建設することには周辺住民の反発も予想される。