Quantcast
Channel: 東京23区のごみ問題を考える
Viewing all articles
Browse latest Browse all 9985

製紙工場が建ち並ぶ紙のまち、愛媛県四国中央市、スーパー店頭にある重量センサー付き古紙回収箱

$
0
0

毎日新聞「商機、地方にこそ 町の特色生かし効率化」より


■商機、地方にこそ 町の特色生かし効率化
毎日新聞 2016年8月20日
 製紙工場が建ち並ぶ人口9万人の紙のまち、愛媛県四国中央市。スーパー「フレッシュバリュー三島店」の店頭にある古紙回収 箱は、古新聞でほぼ満杯になっていた。牛乳パックなどの回収サービスに似ているが、箱には重量センサーが付けられ、インターネットで管理システムと結ばれ ている。重さに応じて店の商品券に交換できるポイントがもらえるため、入れに来る人が絶えない。加藤輝樹店長は「古紙を置きに来る人が店の固定客になって いる」と笑みを見せた。

 地方発のIoT(モノのインターネット)とも言えるこの古紙回収システムは、現在、四国・九州など10県約70店舗で採用されている。開発に携わった松 山市のITベンチャー「えむぼま」の森正彦社長は「製紙工場が多く、古紙のニーズが高い愛媛県だからこそ、このシステムが生まれた」と語る。

 きっかけは2008年のリーマン・ショック。古紙価格が半値になり、コスト削減を迫られた県内の古紙業者がシステム開発を依頼した。森社長はインター ネットを通じて回収箱の状態を監視し、箱が満杯になるタイミングを自動的に古紙業者に知らせる仕組みを実現。09年に初導入したのが三島店だった。

 それまで業者は、行ってみなければ回収量が分からず、効率は悪かった。システム導入後は箱が満杯になったタイミングが分かるようになり、回収ルートも合 理化できてコストは最大3割削減。危険な過積載も防げるようになった。森社長は「古紙業者、消費者、設置店の『三方よし』になった」と語る。

 ...


Viewing all articles
Browse latest Browse all 9985

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>