■「熱回収」や「燃料製造」 廃棄物処理施設向けの補助金で2次公募スタート
環境ビジネスオンライン (登録) 2016年8月10日
環境省は、8日、廃棄物エネルギーを利用した、高効率の熱回収施設や、燃料製造施設を整備する事業に補助する制度の2次公募を開始した。申請期日は、9月9日まで。
この「平成28年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(低炭素型廃棄物処理支援事業)」は、循環型社会形成推進基本法の基本原則として示される 「1.リデュース」「2.リユース」「3.マテリアル・リサイクル」「4.サーマル・リサイクル」の優先順位に従い、廃棄物エネルギーを利用した高効率の 熱回収施設や燃料製造施設の整備を行う民間の廃棄物処理事業者などに対して、経費の一部を補助するもの。
同公募の補助対象事業は、下記のいずれかの事業。
1. 廃棄物高効率熱回収事業廃棄物処理に伴う廃熱を有効利用する施設の設置を行う事業。対象設備は、施設規模により異なる熱回収率の基準を満たす下記の設備。
受入・供給設備(搬入・退出路を除く) 燃焼設備・焼却残さ溶融設備、その他廃棄物の焼却に必要な設備 燃焼ガス冷却設備 発電設備 熱供給設備 排ガス処理設備 通風設備 灰出し設備 排水処理設備 不燃物処理・資源化設備 換気、除じん、脱臭等に必要な設備 冷却、加温、洗浄、放流等に必要な設備 以上の設備設置に必要な電気、ガス、水道等の一体不可分の設備なお、RDF発電、ガスリパワリング型廃棄電は対象外。
2. 廃棄物燃料製造事業廃棄物由来燃料製造施設(油化・メタン化・RPF化等)の設置を行う事業
メタン発酵方式 ガス製造量300Nm3/日以上 発熱量
18.84MJ/Nm3(4,500kcal/Nm3)以上 メタン発酵方式以外 エネルギー回収率
60%以上 発熱量
固形化:12.56MJ/kg(3,000kcal/kg)以上
液化:33.49MJ/kg(8,000kcal/kg)以上
ガス化:4.19MJ/Nm3(1,000kcal/Nm3)以上
RPF化:25.70MJ/kg(6,139kcal/kg)以上
対象設備は、下記のとおり。
受入・供給設備(搬入・退出路を除く) 脱水・乾燥設備 焼結設備 溶融設備 破砕設備 選別・分級設備 圧縮設備 醗酵設備(発生ガス等の利用設備を含む) 排ガス処理設備 固形化設備 搬出設備 排水処設備 換気、除じん、脱臭等に必要な設備 以上の設備設置に必要な電気、ガス、水道等の一体不可分の設備なお、バイオエタノールおよびバイオディーゼル製造は対象外。
補助率は1/3原則として補助対象経費の1/3の額と、施設の高効率化に伴い追加的に発生する費用の、いずれか低いほうの額が上限額となる。
応募できるのは廃棄物処理事業者(一般・産業)のみ。また、同公募の説明会は、3都市にて下記の日程で開催される予定だ。3会場とも、開催時刻は14時~16時(13:30受付開始)で、定員は各回とも約50名。
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環境省 2016年8月8日
平成28 年度低炭素型廃棄物処理支援事業補助金(廃棄物高効率熱回収事業及び廃棄物燃料製造事業)の公募(第二次)について 環境省では、温暖化対策に資する高効率の熱回収施設及び燃料製造施設の廃棄物エネルギー利用施設の整備を促進するため、これらの施設を整備する事業に対 して補助金を交付する「低炭素型廃棄物処理支援事業」を実施しています。今年度、当該事業に係る補助事業者(執行団体)に採択した公益財団法人 廃棄物・3R研究財団において、第二次公募を本日から9月9日まで行うこととなりましたのでお知らせします。