仮設処理施設(平成27年4月撮影)
環境省「広野町の災害廃棄物の国による代行処理」より
それにしても、というか、いまさらながらではあるが、、
ガス化溶融炉まで仮設でつくってしまう、環境省の復興予算の使い方、、
国直轄の対策地域内の仮設焼却炉、指定廃棄物処理( 国直轄) 、災害廃棄物国代行処理と、、、、
■ 除染廃棄物焼却で発生 溶融スラグを再利用
河北新報 2016年7月22日
環境省は21日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染廃棄物などを減容化する福島県広野町の仮設焼却施設で発生した溶融スラグを、セメント材や路盤材とし て活用する方針を明らかにした。放射性セシウム濃度が低く、安全性は確保できると判断した。広野町議会の全員協議会で示した。
同町の仮設焼却施設は1700~1800度で廃棄物を溶かすガス化溶融炉で、残渣(ざんさ)としてスラグと飛灰が発生する。当初はスラグも飛灰と共に除染廃棄物の最終処分場か中間貯蔵施設に搬出する計画だった。
環境省によると、スラグは数ミリの粒状で、2015年5月の稼働から今年6月までに約5500トンが発生。セシウム濃度は1キログラム当たり5~310ベクレルで、水にも溶け出さないという。
今秋にも、一般競争入札で業務を発注する方針。同省福島環境再生事務所は「製品化されれば数ベクレル程度になる。実際の業務は、搬出時のスラグと再生材の放射線量を測定し、安全性を確認しながら進める」と説明している。
気になって、時々「広野町の災害廃棄物の国による代行処理」をチェックはしていたが、、
当初は、溶融飛灰は千~2千Bq/Kg程度だったが、、そのうち、1万Bq/Kgを超す月も、、、
最新の公表データでは、2016年5月10日分で溶融飛灰はセシウム合計13,000Bq/Kgになっている。
ガス化溶融炉の場合、溶融飛灰は高くとも、溶融スラグにはあまり移行はしていなかったと思うが、、、
しかし、、福島の溶融スラグは、かなりの高濃度のものもあったので、、、
広野町の災害廃棄物の国による代行処理
災害廃棄物処理量(可燃物)※
災害廃棄物 1万6千トン
※推計量であるため、今後変動の可能性があります。
国の代行範囲
広野町内に仮設処理施設を建設し、広野町の災害廃棄物等(可燃物)の減容化処理及び最終処分を行う。
仮設処理施設(平成27年4月撮影)
仮設焼却炉の概要
施設規模:
ガス化溶融炉 80 t/日×1炉
敷地面積 約25,900 m2
関連(本ブログ)
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■国が広野の災害廃棄物処理代行 町内にガス化溶融炉(2012年10月21日)
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新日鉄住金エンジニアリングHP
直接溶融・資源化システムの受注実績(2)<シャフト炉式ガス化溶融炉>
納 入 先/処理対象物/処理能力/業務期間/備 考
環境省及び福島県広野町/災害廃棄物等(除染廃棄物を含む)/80トン/日(80トン/日 × 1炉)/H26.4~H30.3/仮設減容化処理施設の設計・施工、運営・維持管理及び解体・撤去
参考直接溶融・資源化システムの受注実績(1)<シャフト炉式ガス化溶融炉>
新日鉄の受注実績(シャフト炉式ガス化溶融炉)をみると、国内で一般廃棄物処理施設等で建設中も含めて40施設で受注している。