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Channel: 東京23区のごみ問題を考える
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能勢町ダイオキシン汚染灰 神戸の産業廃棄物最終処分場に埋め立て

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日テレ「能勢町ダイオキシン汚染灰 神戸に埋め立て(大阪府)」より転載


■ 能勢町ダイオキシン汚染灰 神戸に埋め立て(大阪府)
日テレNEWS24 2016年7月7日
大阪府能勢町のごみ処理施設で起きたダイオキシン汚染問題で、汚染された焼却灰が神戸市西区で埋め立て処分されていたことがわかった。この問題は、19年 前、大阪府能勢町にあるごみ処理施設、「豊能郡美化センター」やその周辺で、高濃度のダイオキシンが検出されたもの。その後、汚染された焼却灰などが詰め られたドラム缶198本が未処理のまま残されていたが、このうち163本を豊能郡環境施設組合が今年2月に神戸市西区の廃棄物処分場で埋め立て処分してい たことがわかった。神戸市は、「事前に相談を受けておらず、一般廃棄物を産業廃棄物として処理した違法な埋め立て」と主張。今後、豊能郡環境施設組合に抗 議するとともに、埋め立てられた廃棄物の掘り起こしと撤去を求める方針。

 

■ ダイオキシン焼却灰と汚泥、神戸に違法埋め立て 大阪の処理施設

日本経済新聞 2016年7月8日
 神戸市は7日、高濃度のダイオキシンを含む汚染焼却灰や汚泥約25トン(ドラム缶163本分)が、同市西区の産業廃棄物最終処分場に無断で処理さ れ、違法に埋め立てられたと発表した。1997年にダイオキシンが検出された大阪府能勢町のごみ焼却施設「豊能郡美化センター」(閉鎖)から出た廃棄物 で、長年保管していた運営主体の豊能郡環境施設組合(大阪府豊能町)が埋め立てたという。
 神戸市は廃棄物処理法違反に当たるとして、掘り起こしと撤去を求めたが、組合は7日夜の記者会見で「適切に処理しており、困惑している」と反論した。
 昨年8月、福岡県大牟田市内で処理することが決まったが、組合は「大牟田市にいったん運んだが、同市の業者の事情で処理できなくなった。その後今年2月に神戸市の業者が処理した」と大阪府などに説明している。
 神戸市によると、ダイオキシン濃度は基準値の最大29倍と組合は説明しているが、最終処分場の水の調査結果などから、河川など環境にすぐに影響が出る可能性は低いという。〔共同〕


■ダイオキシン廃棄物 了承なく処分 神戸市が抗議へ
NHK-2016年7月8日
19年前、大阪のごみ焼却場が高い濃度のダイオキシンに汚染された問題で焼却場の解体で出た廃 棄物が神戸市に事前の連絡がないまま、ことし2月に市内の処分場で埋め立て処分されていたことが分かりました。周辺の環境にただちに影響が出る可能性は極 めて低いということですが、神戸市は、焼却場を管理していた組合を作る大阪の2つの町に厳重に抗議することにしています。
大 阪・能勢町にあったごみ焼却場では、平成9年、施設や周辺の土壌が高い濃度のダイオキシンに汚染されているのが分かり、能勢町と豊能町で作る組合が焼却場 を解体するとともに、廃棄物などの処理を進めてきましたが、ダイオキシンに汚染されていたため一部は処分されないまま地元で保管されていました。
汚染された廃棄物について神戸市は記者会見し、組合から、おととい、ドラム缶163本分の廃棄物をことし2月に神戸市内の産業廃棄物の最終処分場で埋め立て処分したと連絡があったことを明らかにしました。
この廃棄物は当初、事前の協議が必要な一般廃棄物として扱われていましたが、埋め立てられる前に連絡はなかったということです。
これに対し、組合は廃棄物にはがれきなどが含まれたため、協議の必要がない産業廃棄物に当たるとして判断を改めたということで、管理者を務める豊能町の田中龍一町長は「適切に処理したと認識しており、神戸市に理解を求めたい」と反論しました。
神戸市によりますと河川など周辺の環境にただちに影響が出る可能性は極めて低いということですが、神戸市は来週中にも2つの町に文書で厳重に抗議し、廃棄物の掘り起こしや撤去を求めるということです。

■【ダイオキシン汚染灰】通知必要な一般廃棄物か、不要の産業廃棄物か…神戸市と豊能郡環境組合が真っ向対立
産経ニュース-2016年7月8日
 発覚から約19年。廃棄物の処理をめぐって迷走した大阪府能勢町の豊能郡美化センターのダイオキシン問題は、新たな騒動に発展した。神戸市が7日、 汚染焼却灰などは一般廃棄物なのに、センターを運営していた豊能郡環境施設組合が無断で違法埋め立てをしたと発表。一方、組合側は搬入先自治体への通知が 必要ない産業廃棄物だと反論、見解が真っ向から対立した。
 「地元で長年処理できずにいたのは、危険性が高かったからだと考えている。外で安易に処理した」。7日、神戸市事業系廃棄物対策部の斎藤博之・施設担当課長は市役所での記者会見で、険しい表情で組合側を批判した。
  大阪府の能勢町と豊能町でつくる同組合が神戸市内の産業廃棄物最終処分場に埋め立てた廃棄物は、同センターで発生した高濃度のダイオキシンを含む汚染焼却 灰や汚泥など計約25トン。市側は、組合側がその処理について、全国から同意が得られず10年以上もかかっていたことを強調した。
 市側は、6日夜に説明に訪れた両町側に「一般廃棄物と認識している」と撤去を求めたが、「産業廃棄物だから違法性はない」と繰り返されたという。
 市側は「一般廃棄物とされてきたものを産業廃棄物と突然考えを変えるのはおかしい」と指摘。「法律違反かどうか以前に道義的責任がある」とも強調した。
 一方、7日夜に豊能町役場で緊急会見した同組合幹部は「神戸市との認識の違いだ」と反論。撤去要請に対しても「今の段階で撤去する考えはない」とした。
  会見には豊能町の田中龍一町長と能勢町の山口禎(ただし)町長も同席。田中町長は「適切に法の下で処理をした」と強調した。組合の5月臨時議会で処理終了 を報告していたといい、「急にこういうお話をされ、困惑している」と述べた。山口町長は「こういう事態になるならお話をしておけばよかった。考えが至らな かった」と釈明する一方、「無害化処理先として一度持ち込んだ福岡県大牟田市からも、産業廃棄物という指摘を受けた。偽装ということはない」と強い口調で 話した。



 

 

 


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