■ 米電力大手、採算悪化で原発2カ所閉鎖
日本経済新聞 2016年6月3日
【ニューヨーク=稲井創一】米電力大手エクセロンは2日、米中西部イリノイ州にある2つの原子力発電所を2018年6月1日までに順次閉鎖すると発表した。シェール革命によるガス価格の下落で電力卸売価格も大きく低下し、採算が合わなくなっていた。イリノイ州政府に財政支援を要求していたが、法案成立の見通しがつかず、発電所の存続を断念した。
閉鎖するのは同州クリントンとコルドバにある原発。エクセロンの資料によると、両発電所とも沸騰水型軽水炉(BWR)を採用しており、合計で3基ある原子炉は廃炉になる公算が大きい。
シェール革命の影響で米国では天然ガス価格が10年前に比べ約3分の1に下落。ガス火力発電所の競争力が高まり、電力卸売価格も大幅に低下。発電コストが安いとされた原発の採算が悪化している。閉鎖する2カ所の原発だけで過去7年間に8億ドル(約880億円)の損失を計上していた。
11年の福島第1原発事故の影響もあり米原子力規制委員会(NRC)の安全規制が厳しくなり、建設・保守コストの負担が重くなっている。東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)がジョージア州などで新規の原発建設を計画しているが、原子力ビジネスに逆風が吹くなか、採算を確保するにはコスト管理の重要性が増している。
はずかしいですね~
ニッポンの原発安いのお手盛りのコスト計算
世界一厳しい安全基準とか、、
世界の原子力発電開発の動向
目次
世界の原子力発電の現状
世界の原子力発電開発の現状(一覧表)
2015年の世界の主な動き
世界の運転中原子力発電所の設備容量推移
主要国の平均稼働率の推移
世界の原子力発電所における出力向上の現状
世界のMOX利用の現状
米国の主な新規原子力発電所プロジェクト(表)
世界の原子力施設における廃止措置への取り組みについてのアン ケート調査結果