■17年度に事業者選定/館清掃工場整備/八王子市DBO
日刊建設通信新聞 (会員登録)-2016年5月18日
東京都八王子市は、新館清掃工場の基本設計を公表した上で、今年度から事業者選定に向けた手続きに入り、2017年度の選定を予定している。PPP方式 のうち、DBO(設計・施工・運営)方式を採用予定。総合評価一般競争入札方式で、17年度下期に落札決定後、事業者がSPC(特別目的会社)を設立し、 年度末に契約を結ぶ見通し。18年度に実施・詳細設計を進め、19年度の着工を予定している。22年度の供用開始を目指す。16年度は並行して生活環境影 響調査のほか、既存工場の解体を三井住友建設・森屋建設JVで進めている。
【解体は三井住友・森屋JV】
新館清掃工場は、基本設計懇談会報告段階で、日量約168t(84t×2炉)の施設規模とし、ストーカ式焼却方式を計画。工場棟は南北が長手方向とし、 煙突が南側とする。管理棟は別棟で計画。ランプウェイの有無は実施設計で検討する。災害拠点をからめたコミュニティー施設(会議室、多目的室、体育ホール などの整備)を基本方針し、見学や学習体験ができる環境も確保する。
市は、15年度に学識経験者や工場運営協議会代表、町会・団体代表ら8人で構成する新館清掃工場基本設計懇談会(座長=奥真美首都大学東京教授)を設 置。プラントメーカーに対するアンケートなども実施しながら、事業方式や施設規模、余熱利用、配置計画などを検討し、ことし3月に報告書をまとめた。これ をもとに、市としての基本設計をまとめ、今後公表する予定だ。
館清掃工場の解体は、1981年建設の清掃工場(SRC造地下2階地上4階建て延べ7467㎡)や高さ100mの煙突、ランプウェイ、計量棟などの付帯設備を取り壊す。昨年10月に着手し、17年8月末までに完了させ、新工場建設に備える。
市内では、戸吹、北野の2清掃工場が稼働しているが、老朽化が進み、更新工事が必要な状況にある。将来にわたって安定的・継続的なごみ処理を行うため、 北野清掃工場に替わる新たな処理施設として、10年に稼働を休止した館清掃工場(同市館町2700)を解体し、同敷地約7万2500㎡内に、新しい清掃工 場を建設する。新清掃工場完成後には、北野清掃工場を停止し、戸吹清掃工場の長寿命化工事を計画している。
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17年度に事業者選定/館清掃工場整備/八王子市DBO
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