■ <福島指定廃>焼却灰入りの保管袋焼ける
河北新報 2016年5月17日
16日午前3時45分ごろ、福島県郡山市日和田町高倉の郡山建設廃材リサイクル事業協同組合の倉庫から出火、プレハブ平屋の建物の壁のほか、東京電力福島 第1原発事故で発生した指定廃棄物の焼却灰の保管袋100~200個が焼けた。けが人はなかった。郡山北署が出火原因を調べている。
環境省や郡山市は同日、周辺環境への影響を調査。付近の放射線監視装置(モニタリングポスト)の数値に大きな変化はなかった。損傷した保管袋に入っていた焼却灰は新しい袋に詰め替えたという。
同署などによると、倉庫内には約700個の保管袋があった。いずれも同組合が原発事故後、建築関連の産業廃棄物を焼却して発生した灰が入っており、放射性セシウム濃度が国の基準値(1キログラム当たり8000ベクレル)を超える指定廃棄物として保管されていた。
■ 指定廃棄物が入った袋を焼く 郡山で倉庫火災
福島民友 2016年5月17日
16日午前3時40分ごろ、郡山市日和田町、郡山建設廃材リサイクル事業協同組合(本田紘一代表理事)の倉庫から出火、プレハブ平屋の倉庫を半焼、保管されていた指定廃棄物の焼却灰が入った大型の土のう袋約200袋を焼き、約4時間後に鎮火した。けが人はなかった。
郡山北署によると、大型土のう袋には、建設廃材を焼却して出た、放射性物質の濃度が1キロ当たり8000~10万ベクレル以下の指定廃棄物の焼却灰が入っていた。同署が原因を調べている。
環境省福島環境再生事務所によると、火災発生前の付近の放射線量を測るモニタリングポストの値は、同3時に毎時0.191マイクロシーベルト、鎮火後の同8時に毎時0.192マイクロシーベルトで、大きな変化はなかった。
同事務所によると、倉庫には1200~1300袋の同袋が保管されていた。火災で袋から出た灰は新しい同袋に詰め直し、同倉庫に保管するという。
現場はJR郡山駅から北に約9キロの郡山北部工業団地の一角。
■指定廃棄物倉庫から出火 放射線量変化なし 福島
毎日新聞-2016年5月16日
16日午前3時45分ごろ、東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物を保管している福島県郡山市日和田町高倉の「郡 山建設廃材リサイクル事業協同組合」倉庫から黒い煙が見えると119番があった。約4時間後に消し止められたものの、鉄骨平屋建て倉庫の壁が焼け、指定廃 棄物が入ったフレコンバッグ約800袋のうち100~200袋が焼けた。環境省によると、倉庫外への飛散はなく、周辺の放射線量に大きな変化はない。
指定廃棄物は、1キロ当たりの放射性セシウム濃度が8000ベクレルを超える廃棄物で、ごみの焼却灰や下水汚泥、稲わらなどがある。
同協同組合によると、焼けたフレコンバッグには同組合の施設で建材などを焼却した際に出た灰が入っていた。バッグの容量は1袋約1トンで、敷地内4カ所 に計約1600袋を保管している。倉庫は施錠されていなかった。周辺に火の気はなく、福島県警が、出火原因を調べている。
同組合の矢野和宏専務理事(63)は取材に対し「民間で指定廃棄物の管理を徹底するには限界がある。国は民間に任せるのではなく、何らかの保管方法を考えてほしい」と話した。【土江洋範】
176カ所に点在、集約見通せず
福島県内にある指定廃棄物は昨年末現在で14万2139トンに上る。環境省は民間の産業廃棄物処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」(同県富岡町)を国有化して最終処分する計画だが、事故から5年が経過しても搬入時期は見通せていない。
同県の指定廃棄物は現在、民間施設や公共施設、畑などの民有地計176カ所で一時保管されているが、今年3月にも同県二本松市で、畑に置いてあった指定 廃棄物が燃える火災があった。また、指定廃棄物ではないものの、昨年9月の関東・東北豪雨では、除染で出た草木類を詰めた袋が大量に仮置き場から流出し た。
相次ぐ汚染ごみのトラブルに、地元自治体などからは「仮置きは不安定で、台風など自然災害時には大きな被害につながりかねない」と懸念する声が上がる。環境省は「保管管理者に管理体制の徹底を求める以外にない」と対応に苦慮しているのが現状だ。【渡辺諒】
■郡山市で火事 指定廃棄物を入れた袋を焼く(福島県)
日テレNEWS24-2016年5月16日
きょう未明、産業廃棄物の処理施設で火事があり、放射性物質を含む焼却灰を入れた袋などが燃えた。
周辺のモニタリングポストの値に変化はなく、警察が火事の原因を調べている。
火事があったのは、郡山市日和田町の「郡山建設廃材リサイクル事業協同組合」の産業廃棄物の処理施設。
きょう午前3時半ごろ出火し、倉庫や近くに保管していた放射性物質を含む焼却灰を入れたフレコンバッグなどを焼いた。
この焼却灰は、産業廃棄物を焼却した際に出たもので、1キログラム当たり8,000ベクレルを超える「指定廃棄物」として保管されていたもの。
環境省によると、火事の後、周辺のモニタリングポストの値に有意な変動はないという。
当時施設内には人はおらず、警察と消防が火事の原因を調べるとともに、環境省では施設に対し、管理体制の指導を行うとしている。[ 5/16 20:56 福島中央テレビ]
福島原発事故でばらまかれた放射性廃棄物、、
国が責任を持って処理するとした指定廃棄物、昨年末現在で1都11県で約17万トン(そのうち福島県が14万トン)
事故から5年が経過しても、いまだに倉庫や野畑にそのまま仮置き状態、、、、
栃木、宮城、千葉、、と、、どこも、指定廃棄物の最終処分場は決まらない、、
茨城は分散保管か? 環境省は、指定廃棄物の量を減らすためにか、再測定しろという、、、
唯一、なんとか処分先が決まった福島県は、「エコテック」や「中間貯蔵施設」
その福島すら、、、いまだに搬入時期も決まらず、、、福島の産廃焼却灰は相当な放射能濃度だった、、、
それにしても「毎時0.192マイクロシーベルトで」変化なしで片付けられる福島の現実が悲しい、、、
高放射線量の地域に住み続けざるをえない現実、、、、原発事故前に戻るのはいつなのか、、、
どこもかしこも汚染されて、、
参考
福島原発事故後の廃棄物焼却施設の焼却灰セシウム濃度
なにしろ、、、23区清掃一組が測定結果を発表した後、、、
やっと,,全国各地の測定が始まったので、、、いちばんの直後で平成23年7月分測定結果、、、
関連(本ブログ)
■産業廃棄物焼却施設(16都県110施設)における焼却灰セシウム測定結果/福島県内14万4200ベクレルあり 2011年09月15日
※グラフは環境省「産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果について」より
※グラフは環境省「産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果について」より
福島県のみ抜粋
※表は環境省「産業廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果」より
■環境省「16都県の一般廃棄物焼却施設における焼却灰の放射性セシウム濃度測定結果」
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste-radioCs-16pref-result20110829.pdf
16都県、469施設(8,000Bq/Kgを超えた施設 42 施設)
飛灰や主灰(溶融飛灰)等のうち高い方をセシウム134・セシウム137の合計で
環境省 放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト