■ ベルギー最古の原子炉で「技術的な問題」発生
Sputnik 日本 2016年4月7日
ベルギーのフランドル地方にあるドゥル原発1号機が木曜未明、停止した。電力会社Engieが発表した。
特に緊急性のない「技術的問題」による停止であって、従業員や周辺環境への脅威はない。
再起動は23時(現地時刻)の予定。
同原子炉はベルギーで最も古いもので、1975年に運転を開始した。
ベルギーの原発は頻繁にトラブルで停止あり、、、
ドール原発3号機と南部のティアンジュ原発2号機には圧力容器に微細なひびもある~
先月は、テロ計画騒ぎ、、、
Business Newsline 2016年4月7日
2014年4月9日にフランスのFessenheim Nuclear Power Plant(フェッセンアイム原子力発電所)で発生した冷却水漏れ事故は、過去に西ヨーロッパで発生した原発事故としては最悪のものだったことが3日、ド イツのSüddeutsche Zeitungによるスクープ報道により明らかとなった。
この事故は、冷却水漏れが発生したことにより緊急炉心停止装置が稼働するという状況が発生したというもので、流出した冷却水により原子炉の電源がダウンすることで、一時的に、原子炉の制御がフルロス(loss of full control)に陥ったというものとなる。
Süddeutsche Zeitungによると、冷却水漏れにより主電源が喪失し、中央制御室では、原子炉を管理することができない状況に陥ったとしている。その後、制御不能に 陥った原子炉は、緊急炉心冷却装置(ECCS)が稼働することで、非常停止措置が取られたことにより、燃料棒がメルトダウンに陥るという、最悪の状況が発 生することは回避された模様となる。
しかし、ECCSにより原子炉が停止した場合、燃料棒が損傷を起こすため、その後の運転再開が非常に困難となると いう問題が発生することとなる。そのため、通常、原子炉で問題が発生した場合においても、最悪の状況の発生が想定されない限りは、CSの使用は行わないの が普通となる。
これまで原子力業界では、1979年3月の米スリーマイル島原発事故、1986年4月のソ連チェルノブイリ原発事故、そして2011年3月には福島第一原発事故と米ソ日で
重大事故が発生していたが、西ヨーロッパではこれらの事故に匹敵する重大事故は起きていなかった。
フランスは既に、フェッセンアイム原発の閉鎖を決定すると共に、原子力発電の比率を現行の75%から50%に引き下げることを決めているが、こうした決定の背景には、フェッセンアイム原発で発生していた重大事故が影響していた可能性もあったこととなる。
Oscar Stanley is contributing writer of the Business Newsline. Send your comment to the author