■ 稲敷・美浦の新ごみ処理施設 工事費含む予算案否決 組合議会
茨城新聞 2016年3月4日
土地購入調査で特別委
稲敷市と美浦村で構成する「江戸崎地方衛生土木組合」(管理者・田口久克稲敷市長)の定例議会が3日、同市高田の同組合事務所で開かれ、新ごみ処理施設工 事費などを盛り込んだ約14億4500万円の2016年度一般会計予算案を賛成少数で否決した。併せて、同施設新設に伴う土地購入手続きの詳細などを調べ る特別委員会(地方自治法98条)の設置案が議員動議で出され、賛成多数で可決。同日、委員会が設置された。
同組合のごみ焼却施設は、稼働から30年弱が経過し老朽化。20年度の稼働を目指し、隣接する山林購入を想定した新ごみ処理施設整備計画が進んできた。昨 年11月には組合定例議会で40年度までの建設費や運営管理費などを盛り込んだ限度額160億円の債務負担行為を可決している。
1月に開かれた組合の全員協議会で、購入予定地が稲敷市議とその父親の共有地だと分かり、紛糾。2月に市議から同組合に「売却を辞退したい」と申し出があり、事業計画が白紙に戻った。
組合議会は稲敷市議6人と美浦村議2人で構成。予算案の採決では議長を除き、賛成3人、反対4人だった。
予算案の否決について、高野貴世志議長は「ごみ処理施設新設事業に関する疑問点に管理者からの説明を求めてきたが、満足な対応が得られなかった。土地利用の代替案がない中、実施設計費などが計上されているのはおかしい」と話した。
調査特別委の動議は賛成4人、反対3人で可決。「ごみ処理施設新設に当たり、地権者と土地売買契約締結に関する覚書を作成した際、当時(13年3月)の同組合事務局長の決裁を受けないまま管理者印が押印されている」などとし、今後の委員会で問題点の説明を管理者に求める。
田口市長は「指摘されている問題点については、調査研究を行い説明責任を果たしたい」とコメントした。
同組合はごみ処理施設工事費約1億円を除いた来年度予算案を、今月中に開催予定の臨時議会に再提出する考え。 (鹿嶋栄寿)
新ごみ処理施設工 事費などを盛り込んだ予算案の議会の否決、、、
同施設新設に伴う土地購入手続きの詳細などを調べ る特別委員会(地方自治法98条)を設置
江戸崎地方衛生土木組合
施設整備(ごみ焼却施設・リサイクルセンター)基本計画
施設整備構想・都市計画
ごみ処理施設整備・運営事業の概要 [198KB docxファイル]
ごみ処理施設整備・運営事業実施方針 [1202KB pdfファイル]
実施方針に対する質問・意見書(様式第1号) [13KB xlsxファイル]
実施方針に関する質問への回答書 [118KB pdfファイル]
事業者の募集・選定スケジュールについて
平成27年10月9日に公開しました江戸崎地方衛生土木組合ごみ処理施設整備・運営事業実施方針に
示しました事業者の募集・選定スケジュールは、予定を変更いたします。スケジュールが決まりました
ら、本ホームページにて再度お知らせします。
登録日: 2015年8月31日 / 更新日: 2015年12月14日