日立造船「ごみ焼却プラントにおける排ガス中の水銀除去システムを開発~水銀除去のトータルソリューションを提供~」より転載
省エネ!最新ニュースによると、日立造船は、「ごみ焼却プラントの排ガスから水銀を確実に除去するシステムを開発」したとある。
確実に除去とはいっても、ほんとうに、どこまで確実なのかは、入ってくるもので違うのだろうが、、、
先月は、JFEも「廃棄物焼却排ガス中の水銀除去新システム~「水銀に関する水俣条約」への対応~」としてリリースしていた。
いい設備を、競争で開発するに超したことはない、、、
省エネ!最新ニュース 2016年2月19日
水銀への規制が進む
Hitz日立造船株式会社は、2016年2月16日、ごみ焼却・発電プラントで発生する排ガスに含まれる水銀を除去するシステムを開発したと発表した。
水銀による健康被害は世界的に問題視されており、規制が進められている。2013年に国連環境計画で「水銀に関する水俣条約」が締結したことを受けて、2016年2月、国内でも同条約の締結が閣議決定された。
日立造船も、「排ガス処理設備の入口において水銀を検出し、その水銀濃度によって、ろ過式集じん器入口への薬剤の吹き込み量を調整することにより、確実に水銀を除去できます。」となっているので、基本的には、JFEと同じなのかな、、
日立造船 ニュースリリース 2016年02月16日
Hitz日立造船株式会社は、このたび、ごみ焼却・発電プラントの排ガスに含まれる水銀を効率的に除去できるシステムを開発しました。
近年、世界規模で水銀に対する健康被害が注目されており、国連環境計画では2013年に「水銀に関する水俣条約」が締結され、これを受けて日本でも 2016年2月に本条約への締結が閣議決定されるなど、水銀に対する規制が進められています。本条約では、水銀の特定可能な発生源として、ごみ焼却・発電 プラントや石炭火力発電所などが指定されています。
ごみ焼却・発電プラントは、焼却時に発生する排ガスに含まれる有害物質を除去するために、従来から排ガス処理設備が装備されていますが、本条約に対応するために排ガス処理設備における確実な水銀除去が求められています。
当社が今回開発した水銀除去システムは、排ガス処理設備の入口において水銀を検出し、その水銀濃度によって、ろ過式集じん器入口への薬剤の吹き込み量を調 整することにより、確実に水銀を除去できます。水銀には金属水銀(Hg)と塩化水銀(HgCl2)等がありますが、本システムの水銀計測装置では従来の設 備では除去が難しい金属水銀を選択的に検出することが可能であり、薬剤の吹き込み量を効果的に制御することで、確実に水銀を除去すると共に薬剤の使用量も 低減できます。
また、排ガス処理設備のろ過式集じん器において捕集した飛灰には水銀が含まれていますが、当社は飛灰を加熱することで飛灰に含まれる水銀を分離・回収する装置も有しており、排ガスおよび飛灰の両方の水銀除去に対応できます。
当社は、全国の新設・既設のごみ焼却・発電プラントにおける排ガスおよび焼却灰の水銀除去トータルソリューションをご提供していきます。当社は、日本やア ジア、欧州を中心にごみ焼却プラントにおいて830件以上の世界トップクラスの受注実績を有しており、「技術立社」を掲げる企業として環境・グリーンエネ ルギー事業の技術開発を進め、世界の安全・安心な社会の実現に貢献していきます。