第2回水銀大気排出抑制対策調査検討会が開催された。
日時 平成28年1月25日(月)18:00~20:00
場所 AP浜松町 ルームA (東京都港区芝公園2-4-1芝パークビルB館地下1F)
議題 (1)第1回検討会での指摘事項について
(2)水銀大気排出実態調査について
(3)水銀排出施設の種類、規模及び排出基準について(素案)について
傍聴しました~
開催案内には、議題に「水銀排出インベントリーの更新結果の報告」もあったのだが、、
次回になるとのこと、、、残念
資料はすぐに公開されるのだろうが、
石炭ボイラー、非鉄金属製造に用いられる製錬及びばい焼、廃棄物焼却炉、セメントクリンカーの製造施設からの水銀の排出調査結果の報告があった。火力発電も、石炭の種類によっても大きく違うし、石炭専焼とは限らず、木くずや廃プラ,廃タイヤなどとの混焼施設も多い。製錬施設も都市鉱山とかで廃棄物からの製錬もある。廃棄物の焼却施設も,産廃は焼却対象物によって大きく異なる。いまやセメントクリンカー製造も廃棄物の焼却灰も原料となっている。測定方法も、環境省法とそれ以外もあるし、時間も時期もばらばら、、それらをわかりやすく?いろんなパターンでグラフ化していたが、、(見方がいまいちわからない)、、要はばらつきはあるということかな、
気になったというかやはりな~と思ったのは、
産業廃棄物の焼却炉では、医療系廃棄物、廃プラや木くずの専焼炉は高め、混合も高い、
一般廃棄物の焼却炉は、施設規模や設置年数と、全水銀濃度のあいだに相関はみられないとのこと。
水銀の排出調査結果をみた上で、「水銀排出施設の種類、規模及び排出基準について(素案)」ということで、検討にあたっての基本的な考え方、規制対象施設ごとに、種類及び規模、排出基準の設定の意見が出された。既存施設、新規施設、さまざまな対象物、委員からいろんな指摘もだされた。
質疑の中から、一般廃棄物の排出基準は、(ダイオキシン類の基準のように)施設規模や既設か新規かで基準は設けない考え。一律の基準とのことだった。設備の改造猶予期間のようなものは設ける。しかしその設備は、廃棄物の構造設備とするものではなく、要は、基準値がももられればいい、、かな?
参考資料に、諸外国の水銀排出基準一覧があったが、廃棄物処理施設も、EU、米国、カナダ、中国といろいろで、、どこで落ち着くのか。
なにしろ、BATやらBEPと聞いているだけで混乱、正直,よくわからなかった。
次回は3月4日(金)とのこと
当初の予定では、
・検討会報告書(案)
・規制対象施設の種類及び規模等(案)
・BATを適用した場合の排出限度値(案)
平成28年3月下旬:検討会報告書の取りまとめ・公表
平成27年度 第1回水銀大気排出抑制対策調査検討会
資料1 平成27年度水銀大気排出抑制対策調査検討会の設置について [PDF 141KB]
資料2 検討スケジュール(案) [PDF 49KB]
資料3 主な検討事項について [PDF 524KB]
資料4 BAT/BEPガイダンス(案)について [PDF 385KB]
資料5 水銀大気排出実態調査について [PDF 315KB]
参考資料1 水銀に関する水俣条約(8条抜粋) [PDF 137KB]
参考資料2 「水俣条約を踏まえた今後の水銀大気排出対策について(答申)」 [PDF 87KB]
(平成27年1月23日中央環境審議会)
参考資料3 大気汚染防止法の一部を改正する法律(平成27年法律第41号)の概要 [PDF 87KB]
参考資料4 大気汚染防止法施行令等の一部を改正する政令(平成27年政令第379号)の概要 [PDF 57KB]
参考資料5 諸外国の水銀排出基準一覧 [PDF 175KB]
参考資料6 ばい煙及び揮発性有機化合物の排出基準一覧(一部抜粋) [PDF 73KB]