中間貯蔵・環境安全事業株式会「処理事業の概要」 より転載
都道府県別の高濃度PCB廃棄物の処理進捗状況
PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会資料に、高濃度PCB廃棄物の処理進捗状況が都道府県別にまとめてあったのでグラフにしてみた。平成27年3月までの処理量ではあるが、都道府県別はめずらしい、これまでも報告されていたのかどうか? (例年、年度末にJESCOのPCB廃棄物処理事業検討委員会が開催され、そこで直近までの処理進捗状況も報告される。)
第14回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会
参考資料5 高濃度PCB廃棄物の処理の進捗状況(都道府県別) [PDF 57KB]
注意
ただし、この進捗率は、PCB特別措置法に基づく使用や保管の届出や、JESCOに登録されているものだけを対象にしている進捗率である。今後、都道府県や政令指定都市は、届出はしているものの、JESCOに登録・処理の委託をしていない事業者、PCB廃棄物の届出をしていない事業者の掘り起こし調査を進めていくので、未処理のPCB廃棄物の量は未知数ともいえる。
北九州市の掘り起こし調査は5年以上かけて実施
平成20年、22年、23年、24年の4カ年かけて調査を実施し、高濃度のトランス類76台、高濃度のコンデンサ類136台、安定器46個を発見。北九州市内の高濃度PCB廃棄物の約1割に相当する量。さらに、平成26年に総ざらいとして調査をおこない、高濃度のトランス類3台、コンデンサ類17台、安定器1,229個(約2.6トン)発見という。(PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会資料より)
●高濃度PCB廃棄物(トランス類)処理の進捗状況(平成27年3月)
●高濃度PCB廃棄物(コンデンサ類)処理の進捗状況(平成27年3月)
●高濃度PCB廃棄物(安定器)処理の進捗状況(平成27年3月)
備考:
1)トランス類は、高圧トランス(ネオントランスを除く。)、リアクトル、放電コイル、計器用変成器、整流器、誘導電圧調整器、ラジエーター等が含まれる。
2)コンデンサ類は、高圧コンデンサ、サージアブソーバー等が含まれる。
3)本表には、低圧トランス及び低圧コンデンサのうち小型のもの、廃PCB等、感圧複写紙等上記以外の高濃度PCB廃棄物は含まれていない。
4)安定器の届出重量は推計値。
5)安定器の処理量、搬入量にはドラム缶等の重量は含まない。
6)処理量及び搬入量には試運転時の台数は含まない。
●高濃度PCB廃棄物(トランス類)処理の進捗率(平成27年3月)
●高濃度PCB廃棄物(コンデンサ類)処理の進捗率(平成27年3月)
●高濃度PCB廃棄物(安定器)処理の進捗率(平成27年3月)
関連(本ブログ)
■微量・低濃度PCB廃棄物 無害化処理認定等を受けた事業者による処理実績は~(平成22年度~平成26年度) 2016年01月22日
PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出状況
環境省 平成27年3月5日
●PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果について
東京都 平成 27 年3月 24 日
●都内における PCB 廃棄物等の保管・使用・処理状況について
○ ( )内は、平成 2 5 年 3 月末の数値です。
○ 平成 2 5 年 3 月末からの保管・使用量の増減原因は主に、「①処理施設へ搬入、②使用から保管への移行、③ 都 道府 県間の移動、④新規届出」によるものです.