■ 環境省補正・予算案/除染加速3200億増/自治体経費も補正計上
日刊建設通信新聞 (会員登録) 2015年12月18日
環境省の2015年度補正予算案と16年度予算案で、東日本大震災復興関係の除染や中間貯蔵施設整備、放射性物質汚染廃棄物処理などに、約9500億円 が計上されることが明らかになった。15年度補正予算案では、除染の加速化に向け783億円を計上する。16年度予算案では8723億円を配分する。補正 と16年度予算を合わせ、15年度予算と比べ3200億円程度増えることになり、8月の概算要求時よりも予算額を積み増す。 =関連2面
15年度補正予算案と16年度予算案の概要は、16日に開いた自民党環境部会などの合同会議に環境省が示した。
15年度補正予算案で計上する783億円は、自治体除染などの経費。福島県分の経費が想定より増えていることなどが要因だ。
16年度予算案では、除染関係に5223億円を充てる。補正分も含めて概算要求時より約1850億円多い予算が計上される。
除染関係費用は直轄除染や直轄除染で出た除去土壌の減容化や仮置き、 直轄除染実施後の放射線量監視、 自治体除染などに充てる。直轄除染はフォローアップ除染を除き、実施計画に基づく除染を16年度末までに終える予定だ。
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う除染で生じた汚染土壌を保管する中間貯蔵施設整備などには、1346億円を計上する。
施設の建設に必要な基礎調査と用地取得、施設の建設費と運営管理、除去土壌の輸送、最終処分に向けた中間貯蔵後の汚染土壌の減容・再生利用などの技術開発などに配分する。
用地の契約実績は、11月末時点で22件にとどまるものの、加速化プランの実行によって契約件数を増やしていき、本体施設の着工に備える。
汚染廃棄物処理には2140億円を充てる。放射性物質に汚染された福島県内対策地域内廃棄物の処理、指定廃棄物の処理や事業の進展が困難化している宮城など5県に設ける長期管理施設などの整備、農林業系廃棄物処理に予算を配分する。
予算も使い放題、大盤振る舞い、、、、
除染、除染、除染、と、、、
放射能汚染からの復興などありか、、
どれほど地域のためになっているのか、、、
景気回復優先、ゼネコンに流れる復興予算、
支援すべきところには他にあるのではないか、
■ 16年度予算に国有化経費 富岡の指定廃棄物処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」
福島民友 2015年12月18日
富岡町の民間管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」で県内の指定廃棄物を最終処分する計画をめぐり、政府が用地買い取りなど同処分場を「国 有化」する事業費を来年度予算に計上する方針を固めたことが17日、分かった。関連事業費は200億円規模となる見通し。
同センターでは、県内で発生した放射性セシウムの濃度が1キロ当たり8千ベクレル超10万ベクレル以下の汚泥や焼却灰などを最終処分する。
処分場は広さ約9.4ヘクタール。全体の埋め立て容量は約96万立方メートルで、原発事故前の産業廃棄物など約22万立方メートルが埋められている。