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高島市環境センター在り方検討委員会、広域処理や現行のガス化溶融炉とは異なる焼却方式採用を提言/滋賀

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高島市のダイオキシン類超過問題、、「大阪湾広域臨海環境整備センターの調査で発覚したのが2014年6月、その後、、第三者調査委員会の設置などで、原因究明や再発防止策など報告。その後、将来における高島市環境センターの在り方についてということで、検討委員会を設置して、このたび答申をとりまとめたようだ。。検討委員会第5回までの資料は公開されている。

現行施設の長寿命化はやめて、10年後をめどに新たな施設を整備するよう提案。その際は、信頼性と実績のある「ストーカ炉」を採用するのが望ましい~とまで言及しているようだ。広域処理に関しては、効率だけで検討するものでもないので、相手もあることだし、簡単な話ではない。追って、答申も公開されるのだろう。

ちなみに、23区の世田谷清掃工場も、高島市と同じ、川崎重工業の流動床ガス化溶融炉である。世田谷清掃工場も、清掃一組職員の直営運転である。そして、溶融炉からのダイオキシン類漏れで、作業環境が管理区分Ⅲとなることで度々炉停止している。高島市は、直営で運転した5年間に一度も定期点検せず、作業環境はダイオキシン類管理区分Ⅲ(スラグ等積出室 130pg-TEQ/m3N、116pg-TEQ/m3N、34pg-TEQ/m3N、炉室24pg-TEQ/m3N、飛灰積出室17pg-TEQ/m3N等)で防護服なしで作業をしていたという脅威の世界ではあったが、、、、もちろん世田谷清掃工場は、定期点検などは毎年確実に実施している。定期点検補修・整備工事にかかった費用は、平成25年度は377,318千円、平成24年度は338,516千円である。それでもダイオキシン類は漏れ出してくる。いまさらながらに、ダイオキシン類漏れは、流動床ガス化溶融炉特有の問題なのか、川崎重工業だけの問題なのかと、、、あらためて考えてしまう。しかし、キルン式なんていうのは、もっと漏えいしていそうだが、、、建屋に入れずに、炉室などという空間がなければ、そもそもその程度のものなんだろうか、,,

高島市環境センター
○施設の概要
(ごみ処理施設)
  処理能力:75t/日(37.5t×2基)
  炉の形式:流動床ガス化溶融方式
着工 平成12年度~竣工 平成14年12月
(川崎重工業)

■ゴミ処理広域化を提言 高島市検討委
読売新聞 2015年12月10日
◇新焼却方式採用も
  昨年、国の基準値を超えるダイオキシン類を含んだばいじ んを搬出していたことが分かった高島市のゴミ焼却施設ついて、今後の運営方法などを検討してきた専門家らの委員会(会長=樋口能士・立命館大教授)は9 日、答申をまとめ、隣接自治体との連携による広域処理や、現行とは異なる焼却方式の採用を福井正明市長に提言した。
 答申では、稼働後12年が経 過した現行施設の維持には、機器の 更新などに多額の費用が必要で、10年後をめどに新たな施設を整備するよう提案。その際、市単独での運営は効率が悪いため、広域化の検討を促すとともに、 新施設は、信頼性と実績のある「ストーカ炉」を採用するのが望ましい、とした。
 樋口会長は「現行の流動床式ガス化溶融炉は運転が難しいうえ、大量のエネルギーを消費する」と語った。
 答申を受けた福井市長は「今後は誤りのないゴミ処理行政に取り組んでいきたい」と答えたが、広域化については、大津市が独自に施設更新計画を進めていることもあり、「タイミング的に難しい」と述べた。
  高島市は2007年から、神戸市沖の埋め立て処分場に問題のば いじんを搬入し続け、昨年、設備の改修や管理運営体制の見直しを迫られた。現在は、ばいじんも基準値を下回るなど順調に稼働しているが、住民1人当たりの 処理費が県内最高となるなど、高コスト体質が問題となっている。

■他自治体との広域化を 「在り方検討委」答申 /滋賀
毎日新聞-2015年12月10日
… 答申は、人口約5万人の高島市が施設整備から管理運営まで単独で行うと、将来相当な費用負担を要すると指摘。国が推奨する大規模化を提言した。
 現在の設備は本格稼働から12年8カ月経過。運転に高度の技術がいる流動床式ガス化溶融炉で、自治体直営は高島市だけとなっている。答申は焼却炉について安全性に定評があり全国に普及している「ストーカ式」を提案した。 福井市長は記者会見し、市単独の施設更新となっても「現在地での建て替えはないと考えている」と述べた。答申の「10年後」については「新たな施設に移行するにはそれくらいかかる」とした。


高島市ホームページ

高島市環境センター在り方検討委員会


●ダイオキシン類超過問題 再発防止の取り組み
高島市環境センター ダイオキシン類超過問題 再発防止の取り組み
( 2015年3月27日 登録 ) 高島市環境センターダイオキシン類濃度の基準超過に関する第三者調査委員会の設置について
( 2015年3月6日 登録 ) 高島市環境センターの維持管理状況
( 2015年12月9日 登録 ) 広報たかしま関連記事(再生への歩み)
( 2015年5月18日 登録 ) 高島市環境センターダイオキシン類超過問題にかかるばいじんの受け入れ再開について
( 2015年3月28日 登録 ) 高島市環境センターで保管していたばいじん等の 大阪湾広域臨海環境整備センター(フェニックスセンター)への搬出完了について
( 2015年5月18日 登録 )

 

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