■ 焼却施設反対の住民1万人と警官隊衝突…中国
読売新聞 2015年12月1日
【広州=比嘉清太】1日付の香港紙・星島日報などによると、中国南部・広東省スワトー市の農村地区で11月29日、地元政府が進める大型のゴミ焼却発電施設の建設計画に反対する住民のデモ隊1万人以上と警官隊1000人以上が衝突し、住民数十人が逮捕された。
警官隊は催涙弾を発射し、高圧放水で鎮圧を図ったが、住民はこん棒や農具を持って抵抗し、警察車両を燃やした。施設の建設計画は2013年に持ち上がり、デモ隊と警察の衝突が繰り返し起きていた。
■スワトウでゴミ施設反対の住民と警官隊衝突
中国安全情報局 2015年12月1日
広東省スワトウ市潮陽区で、ゴミ焼却施設の建設に反対する住民約1万人が11月29、30の両日、警官隊約1000人と衝突した。博訊新聞網が1日伝えた。
住民側は工事関係や警察の車両を破壊。警察側は催涙弾などを放って鎮圧を図った。現地政府は、情報を封鎖しており、ネット上で情報を散布したネットユーザーを拘束している。
住民による反対運動は2年前から続いているが、は29日から建設予定地や、地元政府などで活動を激化させた。予定地周辺の郷・村11カ所の住民は全員がゴミ焼却施設に反対だという。
30日には、警察側が放水車とともに約1000人を建設予定地に出動させ、催涙弾や閃光や大音響を放つ威嚇弾を発射した。住民側は投石などで抵抗した。
目撃者によると、現地では経済活動が停止し、自宅にこもったままの住民も多い。当局のドローンが飛行し、住民の動静を監視しているという。 ゴミ焼却場は2013年、潮陽区金◆鎮(◆は火ヘンに土)に建設がきまり、同年と14年、大規模な抗議行動が起きて警察と衝突した。今年10月から抗議活 動が活発化したが、地元政府は建設の強行を図っている。
(参考)http://boxun.com/news/gb/china/2015/12/201512010352.shtml#.Vlz48vnhDIU