■ <福島第1>焼却施設、運転開始
河北新報-2015年11月30日
東京電力は福島第1原発の廃炉作業で発生する防護服や廃材などを焼却処理する「雑固体廃棄物焼却設備」の試験運転を始めた。排ガスに含まれる放射能濃度の低減効果などを確認後、2016年3月までに本格稼働させる。
設備のラインは2系統あり、1日最大600キロの焼却処理が可能。高温の排ガスを冷却し、フィルターを通すことで放射能濃度を100万分の1にまで低減する。焼却灰はドラム缶に詰め保管する。
試験運転は25日に始まった。汚染されていない模擬廃棄物の処理を行った後、放射性物質を含んだ廃棄物の焼却試験を来年2月に始める。
第1原発で発生する廃棄物は構内から持ち出せない。廃炉作業の本格化に伴い、使用済み防護服が1日1万着近くに上るなど、焼却による減容化が必要な状況となっている。
雑固体廃棄物焼却設備
炉形式 : ロータリーキルン式 神戸製鋼グループ
処理能力 : 300Kg/h×2系統(24h/日稼働)
焼却対象物 : 雜個体廃棄物
・装備品(タイベック・下着類・ゴム手類等)
・工事廃材(ウエス・木・梱包材・紙等)
廃油,使用済樹脂,伐採木
系統除染係数 *3 : 10 6 以上
稼動開始予定 : 2015年度下期
設置場所 : 1F 5/6号機北側ヤード (建屋寸法:約69.0m×約45.0m×高さ約26.5m)
*3 「系統除染係数は、放射能濃度の低減割合。 10 6 以上は100万分の1以下になること を示す。
系統除染係数「10 の6乗以上」
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■東京電力 福島第一原発構内の雑固体廃棄物焼却施設が完成、きょうから試験運転開始 2015年11月25日
「雑固体廃棄物焼却設備設置工事の進捗状況(PDF 287KB)」より
なんだか恐ろしいほどの放射能濃度想定の廃棄物
1. 廃棄物の放射能濃度
雑固体廃棄物の放射能濃度を表-1に示す。核種組成については,滞留水の核種組成実
測値に2年後の減衰を見込んで設定している。
「放射性固体廃棄物等の管理施設及び関連施設(雑固体廃棄物焼却設備)」より抜粋
廃棄物放射能濃度の想定 2.4E+07とは 24000000Bq/Kg
全ての各種の合計 2千4百万Bq/Kg?!