農業・生物系特定産業技術研究機構 情報公開日:2015年11月14日 (土曜日)
■ 実験廃水からの水銀検出と下水道への一部排水について
農研機構農村工学研究所の実験廃水管理棟から、水銀濃度未確認のまま、廃水を公共下水道へ放流するに至り、後 日、廃水の一部から、つくば市の汚水排水基準値 0.0005ミリグラム/リットルを超える0.0012ミリグラム/リットルの水銀が検出されました。本件について下記のとおり報告します。
1.経緯 平成27年11月12日(木曜日)9時00分頃 実験廃水管理棟の水質を監視する水槽から採水し、六価クロム シアン、CODについてはその場で分析したところ、基準値以下であったため、午前11時から12時の間に、この廃水と基準値以下を確認済みの廃水とを合わ せて公共下水道に放流しました(放流量は全体で7m3~8m3程度)。なお、水銀については別途分析を外注しました。 平成27年11月13日(金曜日)16時45分頃 委託業者から実験廃水を分析したところ水銀0.0012ミリグラム/リットル(つくば市公共下水道の研究機関等の汚水排水基準値 0.0005ミリグラム/リットル)が検出されたとの連絡を受けました。 同日17時10分 実験廃水管理棟から採水し再分析を依頼しました。分析結果は11月17日(火曜日)になる予定です。 同日18時00分 つくば市等の関係機関へ報告を入れました。 現在、下流への影響は確認されていません。 2.原因水銀が検出された原因および公共下水道へ放流するに至った原因については、現在、調査中です。
3.対応策平成27年11月13日(金曜日)16時55分以降、一般排水系統から下水道への放流停止措置を行い、安全が確認されるまで継続します。さらに平成 27年11月14日(土曜日)、水銀が漏出したかもしれない箇所を特定するため所内18カ所から採水し、分析を依頼しました。またこの分析は適宜継続して 行う予定です。
4.再発防止策原因解明のための調査結果に基づいて再発防止策を講じます。
農研機構において、このような事態が生じたことは重大な責任と受け止め、心からお詫び申し上げるとともに、今後はこのような事態が生じることのないよう、再発防止策を講じます。なお、今回検出された濃度では、周辺住民・環境への影響はないと判断しています。