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飯舘村 蕨平の仮設焼却炉は11月下旬稼働、汚染土壌・焼却灰のセシウム昇華(気化)実証事業は?/福島

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環境省「福島県飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業」より抜粋


飯舘村蕨平(わらびだいら)の仮設焼却炉は11月下旬に稼働するということだが、、、
放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト「福島県飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業」によると、仮設焼却炉と併せて、資材化施設(処理能力10トン/日程度)も設置するとなっている。なんと、『焼却灰や土壌からセシウムを分離させ、再生利用可能な資材を生成する実証事業を行う 』ということなので、どのようなセシウム分離装置なのか、また、それらがどのように再利用されていくのかが気にかかる。中間貯蔵施設が順調に進んでいないこともあるが、、、「減容 技術 の現状と課題について」を読むと、セシウムが濃縮された焼却灰からもさらにセシウムを分離、汚染土壌からも分離するなどど、単に、技術に技術を重ねて,,巨額の費用、膨大なエネルギー、リスクを負って、そこまでして汚染土壌や汚染焼却灰を100Bq/Kg以下にして、再資源化、再利用を計る価値があるのだろうか疑問だ。

福島原発事故後、一般廃棄物まで放射性物質に汚染されてしまった。否応なく、可燃物は焼却処理となり、焼却灰に濃縮されたセシウムは安全に処理、あるいは管理保管するまではなんとか理解すれど、、、、汚染焼却灰や汚染土壌を、さらに、洗浄や薬剤処理、または溶融や焼成してセシウム分離後の再利用など、、、、正気の沙汰とは思えない、,,なんのためになにをするのか、本来の目的などそっちのけで、、、事業そのものが、技術開発戦略、技術革新そのものが目的化してしまう、、、「(第1回) 議事録」を読んでいたが、、、

中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略 検討会」の資料をなんとか流し読みをすると、なんと、蕨平での実証試験は、日揮株式会社に決まっていたのだ。それで契約のJVが「HI環境エンジニアリング・日揮・熊谷組JV 」と、、めずらしい組み合わせだとはおもっていたが、、「回転式昇華装置」って、結局はロータリーキルン炉のようなもので高温(1300℃以上)で焼却・揮発させるのか? (昇華とは固体が液体になることなしに、直接気体になること) また、平成27年度除染・減容等技術実証事業の採択技術に除染土壌の減容・再利用に「准連続式亜臨界水熱爆砕処理」などあるのに驚いた。ほんとうに、技術者にとっては技術革新、企業にとっては、なんでもビジネスなんだろうが、、、


●飯舘村蕨平地区における放射性物質の分離による焼却灰及び汚染土壌の資材化実証調査業務
放射性物質の除去 回転式昇華装置により 、 焼却灰 、 土壌等から放射性セシウムを気化 、 除去後 、 冷却 ・ 固体化 、 バグフィルターで 捕集 、 回収

環境省(中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略 検討会(第 1 回)資料 5 - 1)「除染・減容等技術実証事業の 取組 について

参考
●中間貯蔵除去土壌等の減容・再生利用技術開発戦略検討会


■ 「焼却炉」11月下旬稼働へ 環境省、飯舘の除染廃棄物など
福島民友 2015年11月13日
 環境省が飯舘村蕨平(わらびだいら)地区に建設を進める木や草など可燃性の除染廃棄物や家屋解体で出た廃材などを燃やし、体積を減らす仮設焼却炉が今月下旬に稼働する見通しとなった。同省が12日に福島市の村役場飯野出張所で開かれた会合で明らかにした。
  2基整備される仮設焼却炉のうち、先に完成した1基を最初に試験的に稼働する。来年春から本格稼働する計画で、2基で1日当たり計240トンの処 理が可能。…

■ 焼却減容化施設下旬稼働 飯舘の蕨平、来春本格運用
福島民報 2015年11月13日
… 放射性廃棄物を広域集約する減容化施設の供用開始は初めてとなる。原則3年間にわたり使用し、廃棄物の残量に応じて最大で2年間延長できる。焼却灰は放射 性物質濃度が1キロ当たり10万ベクレル以下の場合、富岡町の管理型処分場に移送する。10万ベクレル超は中間貯蔵施設に搬出する。…


環境省福島県内の指定廃棄物について
減容化に向けた取組み
福島県飯舘村蕨平地区における可燃性廃棄物減容化事業
 福島県飯舘村蕨平地区において、可燃性廃棄物減容化事業を進めることとなりました。
詳しくはこちら763KB

事業 の概要
飯舘村民の帰還に向けて生活環境を改善し、かつ、除染事業の推進と 福島県の復興に貢献するため、減容化事業を実施します。 施設の完成後3年間で運転を完了することを基本としています。
● 仮設焼却炉(処理能力240トン/日)を設置
・飯舘村内の片付けごみ等及び除染ごみのうち可燃性のものを焼却 処理します。
・飯舘村外 ※ の農林業系ごみ、下水汚泥を併せて焼却処理します。
● 仮設資材化施設(処理能力10トン/日程度)を設置
・焼却灰や土壌からセシウムを分離させ、再生利用可能な資材を生 成する実証事業を併せて行います。
・生成物は工事資材として使用することが可能となります。

 

関連(本ブログ)
福島県内の災害廃棄物の処理進捗、仮設焼却炉の設置状況、契約情報(平成27年10月2日現在) 2015年10月09日

・飯舘村<小宮地区(飯舘クリーンセンター)> 村内の片付けごみ 5t/日 神鋼環境ソリューション・神戸製鋼所JV
(稼働中 平成26年11月より)
・飯舘村<蕨平地区(減容化事業)> 村内の家屋解体ごみ等と除染廃棄物、及び村外5市町の下水汚泥・農林業系廃棄物 240t/日 HI環境エンジニアリング・日揮・熊谷組JV 
(建設工事中←11月下旬稼働) 42,000t 

●平成25年度飯舘村蕨平地区対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)
業務名:平成25年度飯舘村蕨平地区対策地域内廃棄物等処理業務(減容化処理)
契約年月日:平成26年3月26日
契約方法:一般競争入札総合評価落札方式
業務場所:福島県相馬郡飯舘村蕨平地内
契約業者名:IHI環境・日揮・熊谷組廃棄物等処理業務共同企業体
履行期限:平成31年7月31日
業務概要:本業務は、飯舘村蕨平地区に仮設処理施設を建設し、飯舘村内の対策地域内廃棄物(除染廃棄物、災害廃棄物、片付けごみ)ならびに村外の農林業系廃棄物、下水汚泥を焼却して、減容化するものである。
契約金額:¥41,433,000,000-(消費税込) 

 

 

中間貯蔵・環境安全事業株式会
南相馬市仮置場、飯舘村仮置場、福島市仮置場、伊達市仮置場、相馬市仮置場、および新地町仮置場から中間貯蔵施設予定地内保管場への運行計画を掲載しました。
(平成27年11月9日)


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