■ 東京のごみ処理技術 ロシアに輸出へ
NHK-2015年11月5日
ごみの問題に悩む海外の都市を支援するため、東京23区のごみ処理を行う組合などは、施設の運転管理や分別回収などごみ処理の一括したノウハウをロシアのモスクワに輸出する取り組みを始めることになりました。
東京23区のごみ処理を行う組合によりますと、モスクワではごみの分別が不十分なうえ、焼却施設も不足していて、大半のごみがそのまま処分場に埋め立てられるなど、ごみの処理が大きな課題になっています。
そこで、組合は商社などと協力して、東京のごみ処理のノウハウをモスクワに輸出する取り組みを始めることになりました。
東 京都では1970年代から分別回収に取り組み、23区の焼却施設には有害物質の排出を抑える最先端の設備が導入されていますが、モスクワでも、こうした施 設の建設や運転管理、それに分別回収の普及など、一括したごみ処理の仕組みを導入できるよう支援するということです。組合では今月専門の技術者をモスクワ に派遣し、ごみの成分などの調査を始めることにしています。
「東京二十三区清掃一部事務組合」の山崎廣孝清掃事業国際協力室長は「東京が長年かけて培ってきたノウハウを、ロシアのごみ問題の解決に役立てたい」と話しています。
動画では、試運転中の練馬清掃工場が映っていた~
練馬清掃工場12月竣工予定
東京二十三区清掃一部事務組合 更新日:2015年11月5日
「東京二十三区清掃一部事務組合とロシア連邦モスクワ市間の廃棄物処理における協力に関する基本合意書」を締結しました東京二十三区清掃一部事務組合佐藤良美副管理者とロシア連邦モスクワ市住宅公共サービス福祉局ヴラジミール・ゴヴェルド フスキー局長が、東京二十三区清掃一部事務組合(以下、「清掃一組」)とモスクワ市との間の廃棄物処理における基本合意書に下記のとおり調印し、締結しま したので、お知らせします。
経緯と趣旨清掃一組は、平成26年度に環境省の委託調査に協力し、今年3月の日露都市問題作業部会実務者会合において「東京モデル」を説明したところ、関心が高まり、平成27年6月、東京モデルを参考にしてモスクワ市の廃棄物問題の改善を議論するための「モスクワ・モデル協議会」が設置されました。
「東京モデル」とは、平成25年6月に東京23区の清掃事業を海外にアピールするため、東京23区における都市ごみ処理システムとその強みを体系的にまとめたものです。協議を進める中、清掃一組とモスクワ市は、廃棄物処理における相互協力に関する共通理解に到達し、基本合意書を以下のとおり締結することとなりました。
合意書について 合意書名「東京二十三区清掃一部事務組合とロシア連邦モスクワ市間の廃棄物処理における協力に関する基本合意書」
合意書締結日平成27年10月23日(金曜日)
合意内容 両者は、廃棄物処理を推進していくにあたっての課題を共有し、互いに持つ技術・知見について情報交換の必要性を認識した。 両者は、将来の技術協力を目指して、廃棄物管理に関連する人的交流の実現に向けて努める。
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