日経新聞によると、原油価格が下がって、ペットボトルのリサイクル事業が行き詰まる可能性があるという。
『容リ協の入札にかけられるのは20万トンほどにとどまるが、国内再生業者の処理能力は40万トン程度と過剰な設備を抱えている。13年度上期に2万 1278円だった平均価格は、中国など海外への流出が続き、国内での再生向け供給が不足した14年度下期には5万9918円まで高騰。しかし15年度上期 には原油の値下がりを受けて6割近く急落した。』とのこと。また、『再生ペットボトルの需要家側も、新品の値下がりでこれまで推進してきたリサイクル事業の拡大がストップすることに懸念を抱く。14年度に1万1千トンの再 生ペットボトルを活用したサントリーグループ。その中で容器や原料などの効率化を手掛けるサントリービジネスエキスパート(東京・港)の高田宗彦・包材開 発部長は「あまりに新品が再生品よりも安くなると、再生品の割合を増やすのが難しくなる」と話す。』
しかし、それではなんのための容器包装リサイクル法なのだ。
市場原理に任せたままの、、自治体が集めたものも、少しでも高く売れるのであれば輸出もいとわず、、、、、、
あげく、原油価格が下がって、再生品よりもバージンでとなるのであれば、再商品化が行き詰まる。まったく容リ法が機能していないということになる。
ペットボトルは薄くぺこぺこの減容化は進んでいるとはいえ、どんどん増え続けるペットボトル容器、特定事業者も、PETに売却価格がつけば再商品化費用は払う必要も無いし、、、容リ法が始まった当初も、ペットボトル再生事業者の倒産などあったが、、、
日本経済新聞2015年10月8日
普段、何気なく飲み終わったあとゴミ箱に捨てているペットボトル。これらの多くは市区町村が回収し、再び繊維やボトルとしてリサイクルされてい る。しかし現在の原油安が一段と進行すれば、石油から作られる新品ボトルの価格が下がり、再生事業が行き詰まる可能性が出ている。リサイクル業者や再生 ペットボトルを使う飲料メーカーは、原油価格の動向に神経をとがらせている。
■再生業者は過剰な設備を抱える
栃木県鹿沼市の工業…
公益財団法人 日本容器包装リサイクル協会 平成27年10月07日
平成27年度落札状況を下記のとおりお知らせします。
地域別・品目別の個別結果については「平成27年度 落札結果一覧表」をご参照ください。
※平成27年3月31日時点の落札結果の概要、落札単価(加重平均)、再商品化手法別契約量と構成比、事業者ごとの落札数量(総量)などを掲載しています。
※PETボトルについては、平成27年度下期落札結果を反映したデータを掲載しています。
※プラスチック製容器包装の平成27年度上限値の設定と適用については平成27年2月19日のニュースをご覧ください。
1. 市町村指定保管施設からの引取予定
2. 再生処理事業者の登録申請、登録、契約概況 単位:社
3. 入札倍率(札数ベース)
4.落札単価(加重平均) 単位:円/トン
(消費税込) 平成26年度
(消費税込) 増減 平成27年度
(消費税抜) ガラスびん 合計 6,023 5,825 198 5,577 ・無色 4,846 4,921 -75 4,487 ・茶色 5,389 5,388 1 4,990 ・その他の色 7,709 7,096 613 7,138 PETボトル 通期-30,987
上期-25,286
下期-38,018 通期-59,535
上期-59,226
下期-59,918 通期比28,548
上期比33,940
下期比21,900 通期-28,692
上期-23,413
下期-35,202 紙製容器包装 ‐9,418 -7,045 -2,373 -8,720 プラスチック製容器包装 合計
(白色トレイ含む) 52,361 53,589 -1,228 48,482 ◆プラスチック 合計 52,369 53,601 -1,232 48,490 ●材料リサイクル 59,561 63,377 -3,816 55,149 ●ケミカルリサイクル 合計 44,991 43,546 1,445 41,658 ・高炉還元剤化 38,900 37,920 980 36,019 ・コークス炉化学原料化 47,937 45,433 2,504 44,386 ・合成ガス化 40,163 40,655 -492 37,188 ◆白色トレイ 42,593 39,898 2,695 39,438
※PETボトル・紙製容器包装の落札価格の「-」表示は、有償(再商品化事業者から容リ協会への支払)を意味します。上表では逆有償分も含めた加重平均単価を表示しています。
※白色トレイ: 食品用白色発泡性スチロールトレイ
PETボトルの落札単価<加重平均>、市町村分別収集実績量、協会引取実績量の推移