■ハイフラックスと三菱重工の連合体、ごみ発電工場を受注
アジア エックス-2015年9月16日
〈シンガポール〉
水処理大手ハイフラックスと三菱重工の連合体は、シンガポール環境庁(NEA)が実施したごみ発電所(WTE)事業入札を落札した。2019年から44年 まで25年間にわたり、ごみ焼却および焼却熱を利用した発電に携わる。営業初年度の費用はごみ1トンに対し55.19Sドル(約4,700円)。
受注額は7億5,000万Sドル(約642億円)。事業権益比率はハイフラックスが75%、三菱重工が25%。1日3,600トンのごみを焼却する契約をNEAと交わす。
エンジニアリング、資材調達、建設にはハイフラックスが当たる。取り分は6億3,600万Sドル(約544億円)。三菱重工は技術を提供する。工場の管理、運営、保守には両社が当たる。ハイフラックスがごみ発電を手掛けるのは初めて。
NEAはごみ排出量の増加を想定し工場入札を実施した。WTEは現在、4ヵ所で稼働されており、昨年は1日7,870トンのごみを焼却した。7トンのごみを積載できるトラック1,124台分だ。
ハイフラックスと三菱重工が建設する工場は効率が高く、電力生産量は1トンのごみにつき800キロワット時(既存工場は450キロワット時)。主に電力は工場で使用。余剰分は販売する。
ごみ処理能力は敷地面積1ヘクタール当たり1日750トンと、土地利用効率も最も高い。