JESCOのホームページで「PCB廃棄物処理促進のお願い」文がでている~
中間貯蔵・環境安全事業株式会 (平成27年8月26日)
■北九州事業地域のPCB保管事業者の皆様へ(平成29年4月以降の契約からの値上げについて)
平成27年8 月 26 日
北九州事業 地域 の
PCB廃棄物 保管事業者の皆様へ
中間貯蔵・環境安全事業株式会社
PCB廃棄物 処理促進のお願い
政府 が策定したPCB廃棄物処理 基本計画では「計画的な処理委託を行おう とする保管事業者の状況に配慮しつつ、意図的に処理委託を行わない者に対し ては、処理料金が上がることを早期に告知する等により、計画的な処理委託を 促進することを検討するものとする。」とされています。
これを踏まえ、 JESCOでは、 PCB廃棄物処理施設の立地自治体から1 日でも早い処理完了、同施設の撤去を求められていることから、 早期処理完了 に向けた取り組みの一つとして、意図的に処理委託を行っていただけない保管 事業者について、充分な告知期間をもって処理料金を値上げする 計画です。
こ のことについては、 既に PCB廃棄物処理基本計画に関するパブリックコ メントを求める等による周知に加え 、 全国の自治体 など に値上げの考え方を説 明しています。
値上げ 幅 については検討中ですが、値上げの時期については事業所及び廃棄 物ごとの処理の進捗に応じて定めます。
北九州 PCB処理 事業所では処理が進んでおり、 中でも 小型トランス (総重 量2t未満 のトランス) とコンデンサ の処理 については、計画的に搬入がなさ れれば 平成28年度末までには処理完了 する見込みである ことから 、 平成29 年4月以降の契約から 小型トランスとコンデンサについては 値上げさせていた だきます ので、PCB使用機器の高濃度含有調査や高濃度PCB使用機器の計 画的な処理をお願い致します。
何卒、かかる事情をご賢察の上、 処理期限内での確実な計画的処理促進にご 理解ご協力をお願い 申し上げます 。
全国5ヶ所のPCB処理施設、北九州が最初にできたこともあり、処理も一番進んでいる。そして、当初の計画よりも処理期間の延長とはなったが、終了予定も北九州が一番はやいので、、、、、、
処理終了期限までに確実に処理を終わらせるために、PCB廃棄物の使用・保管事業者は、JESCOに処理の申込をしなければならない。それを、意図的に行わないものは、一定の期限を過ぎると処理料金の値上げをしますという告知文になるのか。
当 初は、「早期登録・調整協力割引」制度というのもあったが、もうそれは終了。また、中小企業等処理費用軽減制度というのもあるが、、それでも、保管事業者 としての届出はしていても、全ての事業者が処理の申込をしているわけでもないようだ。いろんな事情があるのだろうが、早期に申込、処理をした事業者との兼ね合い もあるのか、、、終了期限間近になると、いやでも税金で処理してくれるだろうと安易に放置させないための、逆に、値上げしますというもの。
と はいえ、申込をすんなりしていなくとも、保管の届出をしている事業者は把握できているだけ何らかの対応は可能。しかし、それすらされていない、PCB廃棄 物は、意図的に、または、調べることもせずに、そのまま廃棄されてもいるのだろう。PCB廃棄物の誤廃棄、紛失、不法投棄、漏洩問題などはあとを絶たず、、その掘り起こし作業というのもやっているようで、、ほんとうにたいへんなこと だ。
全国5ヶ所のPCB処理施設、処理期限の再延長はしないということなので、、、
すべてのPCB廃棄物が、処理終了期限までに無害化処理されるのだろうか?
第14回PCB廃棄物適正処理推進に関する検討委員会資料から
日時 平成27年7月31日(金)
PCB廃棄物の処理期限
PCB特措法 平成39年(2027年)3月31日までに処理を完了
<ストックホルム条約 平成37年(2025年)までに使用の全廃、平成40年(2028年)までに廃液、機器の処理>
JESCOの計画的処理完了期限
北九州 : 平成31年3月31日(あと4年弱)
大 阪 : 平成34年3月31日(あと7年弱)
豊 田 : 平成35年3月31日(あと8年弱)
東 京 : 平成35年3月31日(あと8年弱)
北海道(室蘭) : 平成35年3月31日(あと8年弱)
低濃度PCB廃棄物(特に微量PCB汚染廃電気機器等)処理期限
PCB特措法施行令で定める処理期限(平成39年3月31日)までに処理を完了
JESCO PCB廃棄物の処理の進捗状況(平成27年3月末現在)
進捗率のみ抜粋
北九州 : トランス類91%、コンデンサ類90%、安定器87%
大阪 : トランス類74%、コンデンサ類72%、安定器0%
豊田 : トランス類58%、コンデンサ類72%、安定器0%
東京 : トランス類57%、コンデンサ類45%、安定器0%
北海道(室蘭) : トランス類73%、コンデンサ類71%、安定器43%
全体 : トランス類69%、コンデンサ類68%、安定器23%
これら進捗率の元になる処理対象物は、PCB特措法に基づく届け出量と、登録量からの算出