10日、米西部コロラド州で、鉱山から流出した有害排水でオレンジ色に染まったアニマス川(同州ラプラタ郡提供)(AFP=時事)
時事通信「鉱山から有害排水流出=コロラド州が非常事態宣言ー米」より転載
■鉱山から有害排水流出=コロラド州が非常事態宣言ー米
時事通信-2015年8月11日
【ニューヨーク時事】米西部コロラド州で廃鉱になった鉱山の排水が川に流出する事故が起き、同州政府は10日、非常事態を宣言した。排水にはヒ素や水銀、鉛などの有害物質が含まれており、環境当局が近隣の川の水質を調査している。
米環境保護局(EPA)によれば、州南部のゴールドキング鉱山の排水処理を調査していた同局職員が5日、誤って坑道を開けたため、ためてあった排水がアニマス川に流出した。流れ出た排水の量は1130万リットルを超えるとみられる。(2015/08/11-10:07)
CNN 2015.08.11
重金属含む汚水が流出 米コロラド州(CNN) 米コロラド州で廃鉱になった鉱山からの汚水が河川に流出した事故で、流出した汚水の量は当初の推定の3倍を超す1万1000立方メートル以上に上ることが分かった。
同州のヒッケンルーパー知事は10日に非常事態を宣言。黄色く濁った汚水は同州からニューメキシコ州にまで達している。
この事故では5日、廃鉱になったゴールドキング鉱山から汚水をくみ出して処理する作業を行っていた米環境保護局(EPA)の職員の手違いで、鉱山からの排水がコロラド州を流れるアニマス川に流出した。
排水には鉄や亜鉛、銅を中心とする重金属が含まれていると見られる。EPAは川の水を採取して検査を行っているが、事故から5日たった今も、汚染の程度や周辺の住民や事業所に与える影響について詳しいことは分かっていない。
汚水はアニマス川と合流するニューメキシコ州のサンフアン川にも流れ込み、流域の一帯に危険が及ぶ恐れがある。EPAはサンフアン川に面した取水工場のある9カ所で採取した水も検査している。
飲用水の検査はこれとは別に、州の環境保護当局が実施しているという。
汚水を流出させたEPAの過失や事後対応に対しても批判が強まっている。先住民が住む準自治領ナバホ・ネーションは、EPAを相手取って法的措置を講じると表明。ニューメキシコ州環境局も、EPAは同州の住民に対する注意喚起を怠ったと非難した。
■米・コロラド州の鉱山から高濃度水銀を含む排水が流出
毎日放送-2015年8月11日
アメリカ・コロラド州の廃鉱となった鉱山から、高濃度の水銀を含む排水およそ1100万リットルが流出し、州知事が10日、非常事態を宣言する事態となっ ています。 この事故は、アメリカ環境保護局の職員が鉱山の検査を実施した際、誤って排水を流出させたもので、汚染水は隣のニューメキシコ州にまで達した ということです。
現在、この流出による人的被害は報告されていませんが、近隣住民が井戸水の異常などを報告していて、当局は対応を急いでいます。(11日16:46)