■ 反対意見相次ぐ 指定廃棄物最終処分計画の楢葉町民説明会で
福島民報 2015年7月20日
東京電力福島第一原発事故で発生した指定廃棄物を富岡町の民間管理型処分場に埋め立てる環境省の最終処分計画で、同省は19日、処分場の搬入路がある楢葉町の住民を対象にした説明会をいわき市の県いわき合同庁舎で開いた。町民からは反対の意見が相次いだ。
午前は民間管理型処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」に隣接する繁岡、上繁岡の両行政区の住民、午後は焼却飛灰などのセメント固形化施設が計画 されている波倉行政区の住民を対象とした。同省の担当者が施設の国有化や搬入路の一部変更、自由度の高い交付金制度の創設など国の新たな対応を説明した 後、質疑に入った。
住民からは「近くに人が生活する場所に指定廃棄物の処分場を設けることは理解できない」「国が責任を持つといっても信用でき ない」「住民が納得できるような説明をすべき」などの意見が出た。町の復興に向け、計画に理解を示す意見もあった。同省の川又孝太郎指定廃棄物対策チーム 室長は「意見をしっかり検討し、対応を考えていきたい」と語った。
同省は20日午前10時から、いわき市中央台の楢葉町小中学校仮設体育館、同日午後4時から会津美里町のサポートセンターならはで説明会を開く。
■指定廃最終処分場 楢葉住民「計画撤回を」
河北新報-2015年7月20日
東京電力福島第1原発事故に伴う指定廃棄物などの最終処分場を福島県富岡町に整備する計画で、環境省は19日、隣接する楢葉町の町民への説明会をいわき市 で始めた。初日は関係する行政区を対象に2回開かれ、搬入路が通る二つの行政区の住民からは、計画撤回を求める声が相次いだ。
搬入口と搬入路がある上繁岡、繁岡行政区への説明会には約40人が参加。「なぜ、人家の近くに処分場を造るのか」「処分場によって帰町の意欲が低下する。計画を白紙に戻すべきだ」などの意見が噴出した。両行政区の区長は、反対の意思を示す文書を近く提出すると表明した。
関連施設として汚染焼却灰のセメント固形化施設が計画されている波倉行政区への説明会には約10人が参加。同行政区は「固形化施設の必要性は理解するが、上繁岡、繁岡両行政区の判断を受けて、対応を検討する」との考えを示した。
環境省は富岡町の民間管理型処分場を国有化し、最終処分場に転用する方針。20日は楢葉町の全行政区を対象とする説明会を、いわき市などで2回開く。
■<指定廃処分場>白紙撤回を 加美で反対集会
河北新報-2015年7月20日
東京電力福島第1原発事故で発生した指定廃棄物の最終処分場建設問題で、宮城県内候補地の一つ加美町で19日、住民団体が緊急の反対集会を開いた。環境省が近く再開させる方針を示す候補地での詳細調査の受け入れ拒否と、県内3候補地の白紙撤回 ...