■野田市、事業系のごみ分別を抜き打ち調査…7割違反
産経ニュース-2015年7月9日
野田市は事業系ごみの減量を目指す方策の一環として、収集対象外ごみの混入を抜き打ちで調べる検査チーム「分別あらため隊」を8月に立ち上げ、悪質な排出 者のごみ受け入れを拒否することを決めた。事業系ごみを対象とした市の予備調査では、7割が分別ルールを守っていなかったという。強行姿勢を表明しても有 名無実の自治体が多い中、ルールを繰り返し守らない事業者にはきっぱりと「収集お断り」の姿勢を貫く方針だ。
◇
市によると、平成26年度の市民1人当たりの1日ごみ排出量は家庭系ごみ414グラム、事業系ごみ214グラムの計628グラ ム。家庭系ごみは20年前の818グラムからほぼ半減したが、事業系ごみは214グラムで変化がない。このままでは33年度目標の計447グラムを達成で きないとして対応を見直すことにした。
分別が進んだ家庭系ごみに比べ、事業系ごみは収集対象外の資源化可能な缶や紙類、産業廃棄物のプラスチック類が混入しているのが現状で、減量が進まない原因にもなっている。
現在、市は約1100事業者から収集許可事業者経由で出された事業系ごみを処理している。「分別あらため隊」は清掃1課職員1人と臨時職員3人で構成し、 週3回程度出動。市内に22台ある事業系ごみ収集許可車両が清掃工場に来るのを待ち、このうち2台の積載物を抜き出してチェックする。
ルール無視が分かった場合は改善指導を行い、応じない排出・収集事業者には受け入れ拒否の厳しい態度で臨み、事業者名を公表する。ごみの分別、減量が進めば、行政コストの削減などにつながると期待される。
県によると、事業系ごみに対する同様の検査は、26年度までの8年間に、年間ベースで4分の1に近い8万トン余りのごみを減らした千葉市でも行われてい る。県循環型社会推進課の担当者は「今後、県内でも同様の取り組みを取り入れる市町村が増えることが予想される。ごみの減量に向け、それぞれの市町村が取 り組むことは望ましい」としている。
いいですね!!
「分別あらため隊」「収集お断り」