■ 製紙業界、ダブルパンチに見舞われる-輸入・国産原料値上がり、バイオマス発電と競合
日刊工業新聞 2015年6月26日
製紙業界の原料調達が円安による輸入材のコストアップに加え、国産材でも値上がりに見舞われている。2014年春の消費増税後、新設住宅着工戸数とともに 製材需要が落ち込んで端材の供給が減り、間伐材など未利用材も全国各地で稼働し始めた木質バイオマス発電所の燃料チップ用途と競合するようになったため だ。製紙各社は足元で円安分を何とか製品価格に転嫁し、収益を確保している状況だけに、厳しいダブルパンチとなっている。 ...
■ 段ボール古紙4%高 輸出価格、7月積みが7年ぶり高値
日本経済新聞 2015年6月26日
製紙原料となる段ボール古紙の輸出価格が約7年ぶりの高値となった。指標となる関東製紙原料直納商工組合(東京・台東)の7月積みは、前月積み比4%高の1キロ21円となった。米国の古紙価格の上昇や円安を受け、円建ての輸出価格が上昇した。 ...