■食器のリサイクル推進 市民団体が諏訪で発足
長野日報-2015/05/15
諏訪市の市民団体が、家庭で不用になった食器のリサイクル事業に取り組むことになった。14日に市役所で設立総会を開き、研修会など今年度の事業計画を決 めた。11月ごろにはまず、リユース(再利用)に関する事業を計画。今年度だけではリサイクルに回せる量が集まるか分からないが、同会は「家庭に眠る食器 のリサイクルのニーズは必ずある。賛同する人はぜひ活動に参加してほしい」と話している。
会員が松本市波田地区などで住民が取り組む食器のリサイクル活動を知り、「自分たちもやってみたい」と昨秋から検討を開始。諏訪市にも相談しながら準備してきた。諏訪地域では富士見町や原村の民間団体が試行している。
陶磁器類は現在、月2回の収集日にごみステーションに出したり、民間2業者に出したりして集め、市が三重県の民間業者に委託して埋め立て処分されている。 今回は陶磁器の食器を対象に、岐阜県内の事業者と連携することを想定。破砕などを経て製品にリサイクルすることを目指す。諏訪市も業者への食器の運搬費負 担などで協力する方針だ。
活動の趣旨に賛同する市民45人で発足。今年度は食器リサイクルに理解を深めるため、研修会や岐阜県多治見市などへの視察を計画している。11月ごろのリユース事業では、市民から不用になった食器を募り、欲しい人に持ち帰ってもらう予定。
食器リサイクルだけでなく、日常生活に関連する環境面の課題に取り組もうと、名称は「諏訪市『くらし』から環境を考える会」に決めた。会長には佐藤よし江さんを選んだ。
会員を募集している。年会費500円。問い合わせは事務局の市生活環境課(電話0266・52・4141)へ。