☆東京新聞「発電費用 欧米を下回る 原発が最安 10・1円」より転載
なにしろ、「世界で最も厳しい基準」とやらで、原発事故が起きる確率は半減したとみての見積もり、、
それでなくとも、そもそもの原価計算も、とらえ方次第で大きく異なる。原発の場合、使用済み核燃料や高濃度放射性廃棄物の最終処分場も決まらず、それにともなう費用など想像を絶する。福島第一原発事故も、事故収束費用、損害賠償費用、あばらまかれた放射性物質の処分、結局は国が補填しなければならない、、、
■発電費用 欧米を下回る 原発が最安 10・1円
東京新聞-2015年4月28日
経済産業省は二十七日、原子力発電にかかる費用を二〇三〇年時点で一キロワット時当たり最低一〇・一円とする試算を大筋で固めた。一一年十二月に 試算した八・九円に、追加の安全対策費を上積みするなどし13%の上昇となったが、一キロワット時当たり十六円台の欧米の試算を大きく下回った。再生可能 エネルギーや火力の発電費用も引き上げたことで、相対的には原発が最も安いという試算になった。
試算はこの日の有識者会合「発電コスト検証ワーキンググループ」に示され、おおむね了承された。経産省は今回の試算を三〇年時点の電源構成を決定する際の根拠にする方針。二十八日には、三〇年に必要な電力の20%程度を原発でまかなう発電比率の案を公表する。
原発に関しては、廃炉に必要な費用の見積もりが一一年の試算に比べ増加。また実現のめどが立たない使用済み核燃料の再利用計画に必要な費用も増え た。一方、追加の安全対策をとったため事故が起きる確率が減ると想定。東京電力福島第一原発と同じような重大事故に備えた費用の積み立てを〇・二円減らし た。
英国政府は新しい原発をつくる場合の発電費用について一六・一円(一ポンド=一八〇円換算)、米国の民間調査会社は一六・七円(一ドル=一一九円 換算)と試算している。東日本大震災後、原発建設にはさまざまな安全対策が必要になり建設費が跳ね上がることが要因。これに対し日本の経産省の試算は、中 部電力浜岡原発5号機など、震災前につくられた原発と同じ条件で建設するという想定のため、建設費は安く算出された。
東京新聞の漢数字表記を洋数字に書き直すと↓↓
経済産業省は27日、原子力発電にかかる費用を2030年時点で1キロワット時当たり最低10.1円とする試算を大筋で固めた。11年12月に 試算した8.9円に、追加の安全対策費を上積みするなどし13%の上昇となったが、1キロワット時当たり16円台の欧米の試算を大きく下回った。再生可能 エネルギーや火力の発電費用も引き上げたことで、相対的には原発が最も安いという試算になった。
試算はこの日の有識者会合「発電コスト検証ワーキンググループ」に示され、おおむね了承された。経産省は今回の試算を30年時点の電源構成を決定する際の根拠にする方針。28日には、30年に必要な電力の20%程度を原発でまかなう発電比率の案を公表する。
原発に関しては、廃炉に必要な費用の見積もりが11年の試算に比べ増加。また実現のめどが立たない使用済み核燃料の再利用計画に必要な費用も増え た。一方、追加の安全対策をとったため事故が起きる確率が減ると想定。東京電力福島第一原発と同じような重大事故に備えた費用の積み立てを0.2二円減らし た。
英国政府は新しい原発をつくる場合の発電費用について16.1円(1ポンド=180円換算)、米国の民間調査会社は16.7円(1ドル=119円 換算)と試算している。東日本大震災後、原発建設にはさまざまな安全対策が必要になり建設費が跳ね上がることが要因。これに対し日本の経産省の試算は、中 部電力浜岡原発5号機など、震災前につくられた原発と同じ条件で建設するという想定のため、建設費は安く算出された。
電気新聞-2015年4月28日
電源ごとの発電コストを再検証している総合資源エネルギー調査会(経済産業相の諮問機関)の発電コスト検証ワーキング ... 再生可能エネルギー関連では、太陽光は設備費用や運転維持費の低下などを考慮し、発電コストが低減。11年の試算で ...」