東京二十三区清掃一部事務組合ホームページで平成27年度「一般廃棄物処理計画」を公表している。
一般廃棄物処理基本計画(平成27年2月改定)のごみ量予測との整合性をみてみた~
平成27年度 一般廃棄物処理計画
年間の処理量の見込み
家庭系:1,586,181t
事業系:1,317,526t
合計:2,903,707t/年(9,335t/日)
※他に産業廃棄物13,319t/年(43t/日)
ということで、平成27年度の処理計画は約290万トンの見込み、、
一方、一般廃棄物処理基本計画の平成27年度のごみ量予測は279万トンである。
予測はあくまでも予測とはいえ、初年度からこうもずれがあるのはどういうことか?
単に、基本計画も、処理計画も計画は計画、形式に従ったまでなのかもしれないが、、
入ってくるものは太っ腹で、どんと構えて、受け入れ体制万全ということか、、
受け皿にゆとりがあるからこそ、こそこういうどんぶり勘定でもOKということなのだろうが~
ごみ量の予測結果(一般廃棄物処理基本計画より転載)
☆東京二十三区清掃一部事務組合「一般廃棄物処理基本計画」から転載
東京二十三区清掃一部事務組合 更新日:2015年4月10日
一般廃棄物処理計画、産業廃棄物受入計画について 一般廃棄物処理計画
この計画は、一般廃棄物処理基本計画の実施に当たって年度ごとに策定する計画で、一般廃棄物の処理量や処理方法を具体的に定めています。
平成27年度一般廃棄物処理計画(PDF:207KB) 産業廃棄物受入計画この計画は、中小企業等の産業廃棄物の受入れに当たって年度ごとに策定する計画で、受入廃棄物の種類や受入量を具体的に定めています。
平成27年度産業廃棄物受入計画(PDF:256KB)
平成27年度一般廃棄物処理計画」
2,903,707t/年(9,335t/日)のうち、
清掃工場での焼却ごみ
家庭系可燃ごみ:1,448,184t/年(4,657t/日)
事業系可燃ごみ:1,268,104t/年(4,078t/日)
合 計:2,716,288t/年(8,735t/日)+「不燃ごみ・粗大ごみ処理施設の可燃性処理残さ」
と、一般廃棄物処理基本計画の予測焼却ごみ量の比較をしようと思ったら~
基本計画の整備スケジュールで使っている焼却ごみの予測量は271.1万トン(ほぼ可燃ごみの数字?)
(不燃ごみ)粗大ごみ処理残渣分:9万トンは入れていない?
今は、整備スケジュールの清掃工場焼却ごみに破砕ごみ処理施設分も含めているはずだが
その程度のごみ量予測、ごみ量見込み、、
ごみ量予測自体が、おおざっぱというか、あまり意味はないかもしれないが、、、、
どちらにしても、平成25年度の焼却ごみ量実績は282万トン,平成26年度がどうなるか、
清掃一組のごみ量速報値は、5月中旬から下旬なので、
平成27年度も焼却量が271万トンまで減少するとは思えないが、、
この先は(15年~25年、その先はさらに)、平成27年度が、焼却余力としては一番ゆとりのある年度。
一廃計画の整備スケジュールによると、平成27年度の全工場の焼却能力は329.5万トン/年である。焼却余力は21.6%
清掃工場の実際の焼却能力は、稼働中19清掃工場+破砕ごみ処理施設を合計すると11,380t/日
11,380t/日×283日=約320万トン/年
=暦日数-計画停止日数-年末年始停止日数-故障停止日数
(計画停止日数=定期点検補修+中間点検日数)
=365 日-69 日-4日-9日=283 日
※2 「廃棄物処理施設整備費国庫補助金取扱要領」では、年間停止日数は85 日を上限として、調整稼働率を96%
としていることから、269 日以上稼働させることが必要とされている。(365 日-85 日)×0.96≒269 日
一般廃棄物処理基本計画は5年ごとの見直しということではあるが、
清掃工場の建て替えも、計画に基づいて進められる。
ごみ量予測云々よりも、あまりにも多い清掃工場数(21)で、建替えの都度、3工場,4工場が重なって停まれば、、
どんなに余力があれど、重なり具合次第で余力がなくなってしまうので、、、
新江東清掃工場(1,800t/日)が建替えとなる頃は、どんなことになるのやら、
一廃計画では、焼却余力は12%必要としているが、
参考期間の平成43年度以降の余力は大幅に下回る
☆グラフは「一般廃棄物処理基本計画」整備スケジュールから作成
整備スケジュール(「一般廃棄物処理基本計画」より転載)
☆東京二十三区清掃一部事務組合「一般廃棄物処理基本計画」から転載
参考:東京二十三区清掃一部事務組合「清掃工場事業年報」から