容リ法の再商品化事業者の落札結果がホームページ上で公表された。
(各市町村には2月中に入札結果を通知済み)
日本容器包装リサイクル協会(平成27年4月06日)
平成27年4月06日 平成27年度契約事業者リスト
平成27年4月06日 平成27年度落札結果を掲載(落札結果概要、落札単価、手法別契約量など)
平成27年4月06日 平成27年度落札結果一覧表を掲載(保管施設ごとの再生処理事業者名、落札数量・単価)
23 区のプラスチック再商品化、昨年度は、材料リサイクルのエム・エム・プラスチックが 9区で12,895トン(52%)落札していたが、今年度は、昭和電工のガス化が6区で13,709トンと多い。23区では、ここのところJFEの高炉還元の落札がなくなった。単年度契約のこの容リ法の入札、事業者にとっては、事業計画も容リ頼みのところは大変なことだろう。材料リサイクルなど、中小、零細は、とてもやって いけないだろう。ケミカルも、昭和電工は廃プラ使用率6割に引き上げ 30億円投資で設備増強となっていた。
●23区容器包装プラスチック再商品化 事業者別
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●23区 容器包装プラスチックの分別収集実施区の推移
23区、プラスチックの分別回収実施区はこれ以上増えないのか、,,
実施区の回収量は、千代田は上昇傾向にあるものの、他は、現状維持または減少傾向~
23区の場合、区別の人口差が大きいので、それぞれの区の中での推移を~
は やいもので、容器包装リサイクル法施行後、後発のその他プラスチックがはじまって8年が経過した。23区でも、杉並、中野に続き、今年度は指定法人ルート での実施は14区となった。(文京はやる気があるのかどうかわからないが~)リサイクルについては、分別収集量の増加が望ましいのかどうかは意見が分かれ るが、とくにプラスチックについては判断が難しい。そして、容リ法、指定法人ルートの場合は、計画量(契約量)と、実績の乖離をできるだけなくすように求 められる。計画量などが、再商品化委託料金の算出基準に係わるのだろう。(再商品化費用を容器包装プラスチックの生産・利用事業者から集める際の。)これ までは、多く集めて、再商品化量が少なかった場合は、事業者に戻していたが、今は、その余剰分は、「市町村への資金拠出」として配分される制度になってい る。ということで、計画と実績の乖離が少なくなるように、市町村も、年々実態を見極めながら無理な計画量を出さなくなった。ごみ化したプラスチックで、Dランクになっても困るし、なんともやっかいな、容リプラの資源化。
●容リ協会との容器包装プラスチックの契約量と実績量
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●再商品化手法別の落札単価
平成27年度プラスチック製容器包装再商品化事業者(白色トレイを除く)の
入札選定における上限値= 82,000円/トン(平成26年度は93,000円/トン)
材料リサイクルは年々上限値を抑えられ、落札単価を下げてきているが、その反面、ケミカルリサイクルの単価は上昇傾向
3. 入札倍率(札数ベース)
平成27年度 平成26年度 増減 ガラスびん 合計 1.7 1.7 0 ・無色 1.4 1.4 0 ・茶色 1.5 1.5 0 ・その他の色 2.1 2.0 0.1 PETボトル 8.8 10.3 -1.5 紙製容器包装 2.9 3.1 -0.2 プラスチック製容器包装 9.0 9.5 -0.5
4.落札単価(加重平均) 単位:円/トン
(消費税込) 平成26年度
(消費税込) 増減 平成27年度
(消費税抜) ガラスびん 合計 6,023 5,825 198 5,577 ・無色 4,846 4,921 -75 4,487 ・茶色 5,389 5,388 1 4,990 ・その他の色 7,709 7,096 613 7,138 PETボトル -25,286 -59,226 33,940 -23,413 紙製容器包装 ‐9,418 -7,045 -2,373 -8,720 プラスチック製容器包装 合計
(白色トレイ含む) 52,361 53,589 -1,228 48,482 ◆プラスチック 合計 52,369 53,601 -1,232 48,490 ●材料リサイクル 59,561 63,377 -3,816 55,149 ●ケミカルリサイクル 合計 44,991 43,546 1,445 41,658 ・高炉還元剤化 38,900 37,920 980 36,019 ・コークス炉化学原料化 47,937 45,433 2,504 44,386 ・合成ガス化 40,163 40,655 -492 37,188 ◆白色トレイ 42,593 39,898 2,695 39,438
※PETボトル・紙製容器包装の落札価格の「-」表示は、有償(再商品化事業者から容リ協会への支払)を意味します。上表では逆有償分も含めた加重平均単価を表示しています。
※白色トレイ: 食品用白色発泡性スチロールトレイ
容リ法再商品化の落札単価は、運搬料込みなので、再商品化事業者と市町村の距離によってかなりの価格差があるので、単純に単価で比較はできないのだが、、、それにしても、材料リサイクルがかなり下がってきた一方、ケミカルリサイクルは平成23年度から上昇傾向、今に、その開きがなくなってくるのかとも~
プラスチック製容器包装の再商品化手法別落札量構成比の推移
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平成27年度、全国的にみると、
やはり新日鐵住金のコークス炉化学原料化が一番多い
平成27年度 契約量(トン)
プラスチック製容器包装 合計(白色トレイ除く)
●プラスチック 合計 671,353 トン
・コークス炉化学原料化 212,120 トン
・高炉還元剤化 39,058 トン
・合成ガス化 80,200 トン
・材料リサイクル 339,975 トン
●全国での再商品化事業者別 落札数量(プラスチック製容器包装)
材料リサイクルは、富山環境整備が一番多いが、
エコスファクトリーとグリーンループはレノバ(旧リサイクルワン)のグループ企業
各落札量を合計すると、富山環境よりも多くなる
●平成26年度 再商品化事業者落札数量(プラスチック製容器包装)
単位:トン
とりあえず~
関連(本ブログ) 平成26年度の状況↓↓
■23区 容器包装プラスチックの再商品化落札結果(平成26年度)指定法人ルート(2014年04月07日)