☆PCB廃棄物の保管等の届出事業者数
昨日、東京都環境局のHPで、「都内におけるPCB廃棄物等の保管・使用・処理状況」平成26年3月末現在が更新されていた。
国の直近の報告が平成25年3月31日現在のものなので、ちょうど1年間のずれとなる。環境省は、1年かけて各都道府県からだされたものを集計して来年には公表するのだろうか?早速、東京都分の「PCB廃棄物の保管等の届出状況」の推移に平成26年3月末データを入れてグラフにした。
東京都環境局
■2015.03.24「 都内におけるPCB廃棄物等の保管・使用・処理状況について 」を更新しました。■2015.02.10 都内に照明用安定器等汚染物 を保管されている皆様へ (85 KB) ■2015.02.03 【重要】 八王子市内でPCB含有機器を保管・使用している皆様へ
東京都内分のPCB廃棄物の処理は90%終了(高濃度PCB)
3月23日開催の第33回東京ポリ塩化ビフェニル廃棄物処理事業環境安全委員会を傍聴したのだが、、、
JESCO由田取締役の挨拶のなかでか、東京事業所長の話の中でか、、どなたの発言かは忘れてしまったが、
話の流れで、東京PCB処理事業所で『東京都内分は90%終了』しているという発言があり、
こういうエリア内の具体的な処理の進捗状況はいつもは報告されない。おそらく初めて聞いた。
都内分がどうなっているのかはとても気になっていたので、、なんとか終了に近づいているのだとほっとした。
しかし、当初の計画では、2011年3月には処理が完了ということだったので、あまりにも遅すぎるのではあるが、
安全に、確実に進めていくしかないのだろうから仕方がない。
これからは未登録者、未届け出者の掘り起こしをしなければ、、処理完了間近になって出てきても困るので、
東京都の「都内におけるPCB 廃棄物等の保管・使用・処理状況」では『保管・使用量の増減原因は主に、「①処理施設へ搬入、②使用から保管への移行、③都道府県間の移動、④新規届出」によるものです。』となっている。
●高圧トランス(台)
●リアクトル(台)
●高圧コンデンサ(台)
●放電コイル(台)
●PCB含有油(リットル)
●照明用安定器安定器(個)
JESCO東京事業所、事業開始当初は安定器の受入もしていたが、
早々のトラブル続きで受入停止となってしまった。
(都の報告の中で、東京事業所の累計処理数13,335 個となっている。)
●その他小型機器その他の機器等(個)
●感圧複写紙(Kg)
●PCB汚染物(Kg)
●ウエス(Kg)
●柱上トランス(台)
JESCO東京事業所、
柱上トランスの絶縁油処理は(低濃度PCB)
平成25年6月24日に予定計画量に到達し無事終了(平成17年11月処理開始以来、約7年8か月)
、、、、ということであったが、では、この平成26年3月末時点での保管や使用料はどう見ればいいのか???
高濃度PCB、低濃度PCB、微量PCBと混同しているのだろうか?
●柱上トランス油(リットル)
●微量PCB 含有機器(リットル) (油量換算)
●微量PCB混入高圧トランス(台)
●微量PCB混入高圧コンデンサ(台)
都内の微量PCB混入のトランスやコンデンサの保管や使用の届け出も、増えてきている様子が分かる。
しかし、都内での東京臨海リサイクルパワー(TRP)の処理は絶縁油のみ、TRPでの処理実績も、地域委員会で報告されるが、ほとんどが東電分。
民間事業者の保管分はなかなか進んでいないようだ。全国各地に微量PCB処理施設の認可は増えてきているが、なにしろ膨大な量の機器が該当する可能性があり、使用・保管事業者の負担での処理もたいへんなことである。
●微量PCB混入油 (リットル)
参考
全国5か所の事業所、処理対象物にはかなりの開きがある。
処理開始年度も異なるし、単純な比較はできないが、
東京事業はトランスもコンデンサも他事業所と比べて処理対象物はかなり多い。
3月末に、26年度の報告がでたらまた~
平成26年度(平成27年2月まで)までの処理状況 累計で、
トランス類:2,735台・・・進捗率68.8%
コンデンサ類:34,835台・・・進捗率50.2%
PCB分解量:2,432t・・・進捗率54.2%
関連(本ブログ)
■環境省 PCB特別措置法に基づくPCB廃棄物の保管等の届出の全国集計結果について(2015年03月05日)